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 韓国人歌手のKさんが、落語家の笑福亭鶴瓶さんの主演映画「閉鎖病棟-それぞれの朝-」(平山秀幸監督・11月1日公開)の主題歌を担当することが7月23日、分かった。Kさんが映画の主題歌を手がけるのは、2010年公開の「瞬 またたき」(磯村一路監督)以来、約9年ぶりで3度目。主題歌のタイトルは「光るソラ蒼く」。Kさんは台本を読んで、何度も撮影現場を見学するなどして、曲作りを行ったという。

 2004年に来日したKさんは、鶴瓶さんが出演するテレビ番組を見て日本語を勉強したといい、その後、テレビの収録に行った際にスタジオで偶然、鶴瓶さんと対面し意気投合。2017年には、鶴瓶さんが出演するMBSラジオの番組「ヤングタウン日曜日」で生歌を2曲披露し、鶴瓶さんから絶賛されたという。

 Kさんは「今までラジオなどでご一緒させてもらったことはありましたが、こうやって作品を通して共演するのは初めてなのでとてもうれしく思ってます。現場でお会いした時も(鶴瓶さんから)『この映画はほんまにええ作品やからええ曲作れよ!』と暖かく背中を押してもらいました」と振り返っている。

 今作のために7キロの減量をした鶴瓶さんについては「(主人公の)秀丸さんの役を演じる瞬間だけは僕が今まで知っていた鶴瓶さんとは全く別人に見えました。役のために体重を落としてその人になりきる職人魂に胸が震えたことを覚えています。その仕事に対する姿勢、そして、どんな人にも分け隔てなく接する鶴瓶さん。大先輩として見習いたいところがたくさんありました」とコメント。

 「光るソラ蒼く」については「人は必ず自分じゃない誰かの支えがあって生きてることを強く信じてほしいという思いで作りました。だからこそなるべくシンプルで素直に歌うことに気をつけました」と語っている。

 鶴瓶さんは、Kさんが主題歌を担当することに「Kが撮影現場に来てくれたんですが、少し見ただけでこんなに素晴らしい曲を作ってくれてうれしかったです。この映画は本当に人にやさしい映画で、その『やさしい』がこの曲に全て入っています。Kに感謝します」とメッセージを寄せている。

 「閉鎖病棟」は、精神科医でもある作家の帚木蓬生さんによる1995年の小説で、長野県小諸のとある精神科病院を舞台にしたサスペンス。鶴瓶さんが演じるのは、母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、刑の執行が失敗し生きながらえ、精神科病院に入院している男・梶木秀丸。綾野剛さん、小松菜奈さんらも出演する。「光るソラ蒼く」を収めた本予告と、映画のポスタービジュアルも公開された。

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