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BS11の報道番組「ウイークリーニュースONZE」のビジネス情報コーナー「BizBuz」では、「大人気!チルド食品の秘密」と題して、コンビニエンスストアやスーパーで人気となっているチルド食品市場に注目、昨年市場に新規参入した食品メーカー「明治」に、その狙いを聞いた。
チルド食品の「チルド」とは英語で「冷却される」という意味で、冷凍寸前の0度〜10度前後で流通する食品のこと。最近はコンビニエンスストアの弁当や惣菜などで、チルドのものが具材の新鮮さや手軽さで人気となっている。
チルド食品が人気の背景として、家事に関する意識調査では、手を抜かないようにしている家事の1位が料理。それに対して、時間を短縮したい家事の1位も料理。また、チルドやレトルト食品などの「簡便調理の素」の販売額の推移を見ると、ここ5年で100億円以上の伸びを示しており、女性の社会進出や高齢世帯の増加が背景にあるといわれている。
そんな中、昨年9月に乳製品とお菓子でおなじみの明治が2年半かけて開発した「明治デイリーリッチ」で、チルド食品に参入した。明治食品営業部マーケティング3Gの高山英太郎さんは「明治は『明治乳業』と『明治製菓』の二つの会社が合併してできたため、それぞれの強みを生かせる商品として、『明治デイリーリッチ』を開発した。明治乳業の牛乳やヨーグルトなどで培っているチルド流通網や営業力が生かし、明治製菓の食品加工技術や調理食品のレシピ開発力といった強みを生かしている」という。
「デイリーリッチ」には三つのシリーズがあり、一つ目が「具だくさんクッキングソースシリーズ」で、明治独自の完熟ソテートマトが贅沢に使われている「チキンと彩りの完熟トマト煮」など、鶏肉やチーズなどを加えて一手間加えて料理するもの。2〜3人前で野菜がゴロゴロとたくさん入っているのが特徴。二つ目が「レンジでごちそうシリーズ」。千切りしょうがと国産のショウガ汁がさわやかな風味を実現した「野菜としょうがの白湯スープ」など、袋のままレンジで温めるだけで、1人前のカレーやパスタソース、スープが手軽に楽しめるシリーズ。三つ目が、「プレミアム」で、じっくり煮込んだ柔らかい肉とワインと野菜の香り高いソースが楽しめる「ハッシュドビーフ」など、洋食屋で出てくるような本格的な味わいが楽しめる。
明治では、新たなメニューの開発も進めており、家庭で簡単に作れないような、本格的なメニューを手軽に楽しめるチルド食品の今後に注目だ。
2016年1月17日放送
放送時間:BS11毎週日曜日 午後6時00分~6時55分
キャスター:
元村 有希子(毎日新聞編集委員)
田野辺 美鈴
コメンテーター:
山路 徹(ジャーナリスト)
BizBuzコーナー
出演:猪狩 淳一(毎日新聞デジタル)