寺島しのぶさん、豊川悦司さん、広末涼子さんらが出演する映画「あちらにいる鬼」が11月11日に公開されることになり、映画の予告編が8月31日、公開された。
直木賞作家・井上荒野さんによる、父である作家・井上光晴さんと母、そして瀬戸内寂聴さんをモデルに男女3人の特別な関係を描いた小説「あちらにいる鬼」を実写映画化。廣木隆一監督がメガホンをとり、荒井晴彦さんが脚本を担当した。
主人公・長内みはる、のちの寂光を寺島さん、光晴さんをモデルとした白木篤郎を豊川さん、白木の妻・笙子を広末さんが演じる。高良健吾さん、村上淳さん、蓮佛美沙子さん、佐野岳さん、宇野洋平さん、丘みつ子さんの出演も発表された。
予告編は、寺島さんが実際に剃髪(ていはつ)し挑んだ、厳かで清らかな得度式のシーンからスタート。一人の男を分かち合う二人の女、共感にも連帯にも似た3人の関係性の中、笙子は「同志みたいなものかな」と、嫉妬心を超越した感情を抱いていることを明かす。「誰だって自分一人の物になんかできない」と分かっているからこそ、みはるは白木と訪れた旅先で出家という人生を変える決断を伝え……と展開する。