ディズニー/ピクサーの劇場版アニメ「トイ・ストーリー」シリーズの最新作「トイ・ストーリー4」(ジョシュ・クーリー監督、7月12日公開)で、キアヌ・リーブスさんが声を担当する新キャラクターでバイクスタントのおもちゃ、デューク・カブーンの本編シーンが収録された特別映像が7月2日、公開された。特別映像では、リーブスさんが「こんにちは! デューク役のキアヌ・リーブスです」と日本語を交えたあいさつを披露している。
特別映像では、黒いスーツに身を包んだ長髪にヒゲ姿のクールなリーブスさんが登場。リーブスさんは、「デュークは、バイクとスタントを愛している見かけ以上にすごい男なんだ。デュークの特別映像を楽しんでください」と日本のファンに向けてメッセージを寄せた。
また、デュークが初めてウッディと出会う本編シーンも収録されている。デュークは、バイクを愛し、絶対にバイクから降りることはないという設定。ボー・ピープが、デュークにウッディを紹介しても、「デューク・カブーン! カナダ一のスタントマン! はっ! はっ! はっ!」とバイクの上で開脚や逆立ちなど謎のポーズを決め続けるなど、ユニークでチャーミングな一面を見せている。
さらに、デュークは、カナダ出身のおもちゃで、決めぜりふは「I love Canada!」。バイクには、カナダの国旗の絵柄が描かれている。カナダ出身のリーブスさんも、完全オーダーメードのバイクメーカーを設立してしまうというほどバイクが大好きだといい、クーリー監督は、そんなキアヌさんの性格なども反映してデューク・カブーンのキャラクターを作り上げていったという。
クーリー監督は、「デュークは、本当にユニークなキャラクターなんだけど、キアヌはデュークについていろいろとアイデアをくれたんだ」と告白。「例えば、劇中でデュークがバイクの上で両手を挙げてポーズをとる仕草がある。それは、キアヌが初めて会った時に“デューク・カブーン!”といきなりポーズをとったから、デュークにも同じポーズをさせることにしたんだよ(笑い)。彼のユニークなところが詰まったキャラクターになっていると思う」と明かした。
またリーブスさんは、「トイ・ストーリー」シリーズへの出演について、「まさに特別だった」と振り返り、「デューク役に決まった時、僕は本当に興奮したんだ。こういう伝説的な作品の一員になれるチャンスをもらえたんだからね。それに、僕にデューク・カブーンという最高のキャラクターを与えてくれた」と明かした。
デュークについて、「広い心を持ったすごい男で、人生を謳歌(おうか)する勇敢な一面もある。誰もが心の中にデューク的な部分があるから、彼に共感できるんだと思うんだ。最高にクールなキャラクターだよ。『トイ・ストーリー4』に参加できて本当に楽しかった」と語った。
「トイ・ストーリー」は、ディズニー/ピクサー初の長編アニメとして1作目が1995年に製作された。少年アンディのおもちゃたちが、人間の見ていないところで動き回り、大冒険をするというストーリーと、ウッディやバズ・ライトイヤーといったおもちゃたちが生き生きと動くフルCGが話題になり、世界的に大ヒット。1999年に第2弾、2010年に第3弾が製作された。最新作の日本語吹き替え版では、ウッディとバズ・ライトイヤーの声優を、唐沢寿明さんと所ジョージさんが続投する。