女優の吉永小百合さんが7月16日、自身が企画にも携わった映画「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)の東京都内での完成報告会見に登場。 同映画は「第38回モントリオール世界映画祭」のワールドコンペティション部門の出品も決定しており、吉永さんは阿部寛さんと現地に赴くことが決まっている。吉永さんは「モントリオールはフランス語なので、フランス語でごあいさつしなければいけないかしらと思い、これから練習したいと思っています」と語った。同行する阿部さんは「人と人との温かさというのは伝わると思う。この映画にどういう反応をしてくださるかを確かめてきたいです」と話したあと、「あと、吉永さんがフランス語を勉強するといっていたので『マズイな』と思っています」と苦笑し、会場を沸かした。
「ふしぎな岬の物語」は森沢明夫さんの小説「虹の岬の喫茶店」(幻冬舎文庫)が原作。千葉県の明鐘岬に実在した喫茶店を舞台に、女性店主と人々との心温まる交流を描いている。主人公で小さなカフェの店主・柏木悦子役を吉永さんが演じるほか、悦子を献身的に守り続けるおい・浩司役を阿部さん、突然里に戻ってきた常連客の娘役を竹内結子さん、30年間カフェに通い続け、悦子らを支えてきたタニさん役を笑福亭鶴瓶さんが演じる。
映画は吉永さんと成島監督との共同企画として発足。吉永さんは主演のほかプロデューサーとして映画に携わっている。「第38回モントリオール世界映画祭」のワールドコンペティション部門の受賞作は9月2日の早朝(日本時間)に発表される。10月11日公開予定。