米俳優のブラッド・ピットさんが9月12日、日本科学未来館(東京都江東区)で行われた製作・主演を務める映画「アド・アストラ」(ジェームズ・グレイ監督、9月20日公開)の来日会見に出席。初挑戦となった宇宙飛行士役の感想を聞かれると「まるでピーターパンのようにワイヤーでつるされることが多くて大変でした」と役作りの苦労を明かした。
ピットさんは「昼間は俳優、朝と夜はプロデューサー。ルービックキューブをしているようだった」と、ハードな撮影期間を振り返った。宇宙というジャンルの作品に「今まで挑戦しなかったのは、非常に優れた作品がすでにあるから。やるなら何か全然違うことをやりたかった」といい、「トレーニングの間は、重い宇宙服を着て、回されて、上に下に……をたくさんやった。どこまで吐かずに耐えられるかをテストされたんです」と苦笑いで撮影を振り返った。
また「今後俳優業をセーブするというニュースがありましたが」と、一部の引退説について質問されると、「今まで通り、心引かれるプロジェクトには参加するつもり。プロデュースもやりますし、演技もやっていきます」と前向きに答えた。
「アド・アストラ」は、ピットさん演じる宇宙飛行士が、地球から43億光年離れた太陽系のかなたで消息を絶った父(トミー・リー・ジョーンズさん)と探し、その行方をくらましたわけを探る姿を描く。