村上虹郎さんと芋生悠(いもう・はるか)さんがダブル主演を務める映画「ソワレ」(外山文治監督)の公開記念舞台あいさつが8月29日、東京都内で行われた。
映画は、豊原功補さん、小泉今日子さん、外山監督らで設立した映画製作会社「新世界合同会社」の第1弾プロデュース作品。
俳優を目指して上京するも結果が出ず、今ではオレオレ詐欺に加担して食いぶちを稼いでいる翔太は、ある夏の日、故郷・和歌山の海辺にある高齢者施設で演劇を教えることになり、そこで働くタカラ(芋生さん)と出会う。数日後、祭りに誘うためにタカラの家を訪れた翔太は、刑務所帰りの父親から激しい暴行を受けるタカラを目撃する。とっさに止めに入る翔太。それをかばうタカラの手が血に染まる。逃げ場のない現実に絶望し、たたずむタカラを見つめる翔太は、やがてその手を取って夏のざわめきの中に駆け出していく。こうして、2人の「かけおち」とも呼べる逃避行の旅が始まった……というストーリー。