女優の芳根京子さんと俳優のムロツヨシさんが米劇場版アニメ「ボス・ベイビー」(トム・マクグラス監督、2018年3月21日公開)で、日本語吹き替え版の声優を担当することが11月22日、明らかになった。ムロさんは見た目は可愛い赤ちゃんなのに中身はおっさんというキャラクター、ボス・ベイビー、芳根さんはボス・ベイビーに振り回される7歳の兄のティム役を担当する。2人は共に、日本語吹き替えに初挑戦。併せて、吹き替え版の抜粋映像も公開された。
今作は、黒スーツに白いシャツ、ネクタイをビシッと締めて、チャキチャキと歩く赤ちゃんが主人公。ムロさんはコメディーからシリアスまで演じ分けられることから、白羽の矢が立ったという。ムロさんは「吹き替えのお仕事はいつかしたいと思っていたのですが、まさか赤ちゃんの役をやれるとは思っていなかったので、オファーをいただいてうれしくて飛び上がりましたね」と喜びのコメントを寄せている。
その兄役を担当する芳根さんは「世界中で大ヒットしている作品の吹き替えをオファーされたときは、本当にびっくりしました。普段ドラマや映画をやらせていただく中で、7歳の男の子の役をできる機会はないので、すごく新鮮でしたし、こういうチャンスをいただけてうれしく思っています」と喜んでいる。収録については「画面に合わせて声を出すというのは、タイミングを意識すると感情が入らなかったりしてすごく難しくて、実際にアフレコしているときは、自然に手が動いたりしていました。声だけで表現するといっても、体って動いちゃうものなんだなと今回改めて感じたので、全身を使ってティムという男の子を演じ
ていきたいと思っています」と意気込む。
ムロさんとの共演は「ボス・ベイビーを演じるムロさんの声を聞きながらやると、台本を読んで自分で想像するボス・ベイビーよりもずっと面白くて本当に笑ってしまうし、ボス・ベイビーがすごくいとおしく感じられます。一緒にやらせていただけて幸せです」と話している。ムロさんも芳根さんとの共演に「僕と芳根京子ちゃんとの最初の共演は『教え子』、先生と生徒だったので。まさか兄弟で私が弟やる日が来るとは思いませんでしたから楽しみです」と話している。
さらに、声優の宮野真守さんと山寺宏一さんが出演することも発表された。宮野さんは、大人になったティム役、山寺さんは兄弟の両親が務める会社のCEOフランシス・フランシス役の吹き替えを担当する。
映画「怪盗グルー」シリーズや「ペット」などを手掛けたユニバーサル・スタジオと、「シュレック」などを手掛けたドリームワークス・アニメーションが初タッグ。全世界で約540億円の興行収入を上げており、すでに2作目の製作が決定している。