にいさとるさんの人気ヤンキーマンガが原作の実写映画「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」(萩原健太郎監督)の新キャストが発表され、八木莉可子さん、山下幸輝さん、濱尾ノリタカさんが出演していることが明らかになった。
原作は、にいさんが、講談社のウェブマンガサービス「マガポケ」で連載中の人気ヤンキーマンガ。水上恒司さん演じる、けんかしか取り柄のなかった主人公・桜遥が、不良校・風鈴高校で街を守る集団「防風鈴」の一員として成長していく姿を描いている。
八木さんが演じるのは本作の紅一点といえる橘ことは。主人公の桜が入学した風鈴高校がある東風商店街の一角に店を構える喫茶店「喫茶ポスト」で働き、気さくで不良に絡まれても物怖じしない性格で、桜たちを日々気にかけ見守っているという役どころ。「率直にめちゃくちゃ嬉しかったです。原作もアニメも見させていただいたんですけど、本当に『WIND BREAKER』の純粋なファンになってしまって、グッズも買いに行きました(笑)。その中でことはという役を演じさせていただけるというのは本当に光栄で、とても嬉しかったです」とコメントしている。
山下さんと濱尾さんは、桜たち防風鈴と敵対する不良軍団「獅子頭連(ししとうれん)」のメンバー役で、山下さんは無邪気な笑顔とは裏腹に、防風鈴に対して人一倍執着心の強い頭取の兎耳山丁子(とみやま・ちょうじ)、濱尾さんは獅子頭連の副頭取で、兎耳山に忠実なナンバーツーの十亀条(とがめ・じょう)をそれぞれ演じる。
山下さんは「兎耳山はいつも可愛い笑顔をみんなの前で放ちますが、目が笑ってなかったから『ああ、この子は何かを……』と第一印象で何かを抱えているキャラクターなのかなということはパッと入ってきました。原作を読んでいるうちに、どうしたらいいか分からない、といった想いみたいなものが自分と似ていたので、すごく共感して役作りできたなと思います」とコメント。
濱尾さんは、作務衣と下駄(げた)にサングラスという特徴的な身なりの十亀を演じるにあたり、「下駄を気にして芝居ができないのは最悪なので、撮影の数か月前から基本的に下駄で生活したり、ビジュアルに寄せられるように5~6kg体重を落とすなどして役作りを行いました」と役作りを明かし、「我が子である作品を託してくださった先生へのリスペクトを大切にして演じました」と振り返っている。