太宰治の名著「斜陽」の執筆75周年を記念した映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」(近藤明男監督)の本編映像が10月21日、公開された。安藤政信さんが演じる太宰自身を投影した作家・上原と、奥野壮さんが演じるかず子(宮本茉由さん)の弟・直治が激論を交わすシーンが収められている。
映画は、ヒロインのかず子を宮本さん、彼女が思いを寄せる売れ子作家を安藤さんが演じ、戦後の日本を舞台に“恋と革命の物語”がつづられる。没落貴族の母・都貴子を水野真紀さん、貴族の血にあらがいながら麻薬と酒に逃げ破滅していく弟・直治を奥野さん、上原行きつけの酒場のおかみを萬田久子さん、都貴子を診察する三宅医師を柄本明さんが演じる。
映像は、行きつけの居酒屋での激論シーン。師匠と慕う売れっ子作家・上原に「ひ弱な貴族」と言われた直治は怒りに震え、ついには絶縁宣言も飛び出し……という展開。