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 俳優の伊藤健太郎さんが8月8日に東京都内で開催された主演映画「惡の華」(井口昇監督、9月27日公開)の完成披露舞台あいさつに出席した。劇中で同級生のブルマの匂いを嗅いだり、玉城ティナさん演じる仲村から罵倒されたりと、ボコボコにされる少年・春日を演じた伊藤さんだが、司会から「変態性は開花した?」と聞かれると、「撮影期間は確かに、開花しなかったわけではない」と告白。「ああ、変態ってこういうことなのかなって分かってしまう部分がありました。仲村にいろいろ言われるじゃないですか。普段はM的な要素はないんですが、ちょっとやられたというか」と明かしつつ、「今はないですよ!」と撮影期間はどっぷりと春日役につかったことを語っていた。

 憧れの同級生のブルマの匂いを嗅ぐシーンもあり、伊藤さんは「ブルマを嗅いだんですが、あれはなかなかねえ」と述懐した。玉城さんから「慣れてたじゃん! 日常茶飯事なのかと思った」といじられると、伊藤さんは「バカ言ってんじゃないよ!」とタジタジ。「台本を読んだときはどうしようかと思った。嗅いだこともないし。監督からは『ブルマの繊維、分子、すべてを吸い取ってくれ』と言われて。あそこはクランクインのファーストカットだった。『監督、何を言っているんだろう』と思ったけれど、あれをやった瞬間に『春日ってこういうことなんだ』と分かった」と撮影初日に役をしっかりつかんだと明かしていた。

 原作は、2009~2014年にマンガ誌「別冊少年マガジン」(講談社)で連載され、累計発行部数300万部を記録し、「マンガ大賞2012」にもノミネートされた押見修造さんの異色マンガ。中学2年の春日は、ボードレールの詩集「惡の華」を心のよりどころに、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある日の放課後、春日は教室で憧れのクラスメートの佐伯奈々子の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着をつかみ、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃した仲村は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まる……というストーリー。映画の脚本は、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「心が叫びたがってるんだ。」などの岡田麿里さんが手がけている。イベントには、飯豊まりえさん、秋田汐梨さん、井口監督も登壇した。

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