歌手の一青窈さんが1月6日、東京都内で行われた映画「はなちゃんのみそ汁」(阿久根知昭監督、9日公開)の全国公開直前イベントに登場。昨年11月に第1子となる男児を出産したばかりの一青さんは、「この間、家族でおみくじを引きに行って、子供の分も引いたら大吉でした。2016年が子供にとってハッピーな年になるといいなと思っています」と母の顔で語り、映画にちなんで「おみそ汁をいっぱい飲んで、母乳をしっかり出そうと思います」と笑顔で話していた。
映画の撮影は、昨年の春に行われたといい、一青さんは映画と自身のプライベートを重ねて、「妊婦時代に撮影期間を迎え、公開される時期に出産という形で。(今年は)非常にめでたい幕開けとなりました」と感慨深げ。この日は、主演を務める広末涼子さんも出席した。
「はなちゃんのみそ汁」は、33歳の若さで亡くなった安武千恵さんが5歳の娘と夫、家族との日々をつづったブログを基にしたエッセーが原作。乳がんを患った余命わずかの千恵が、まだ幼い娘にみそ汁づくりを通して愛情と生きていく強さを伝える姿を描く。千恵を広末さん、その姉を一青さん、千恵の夫を滝藤賢一さん、娘を赤松えみなちゃんが演じている。テアトル新宿(東京都新宿区)と福岡県内の映画館では先行上映されており、9日から全国で公開される。
イベントでは、一青さんが歌う主題歌「満点星」も披露。自身が歌詞も担当したことに触れ、「自分も経験して思ったんですが、(歌詞の)『生まれてくれてありがとう』という気持ちで千恵さんもはあちゃんを産んだっていうことがこの歌で伝わればいいなって。生まれてくることの奇跡を歌いました」と実感を込めて語っていた。