女優の石橋静河さんが「第28回日本映画批評家大賞」の主演女優賞を受賞し、5月30日に東京都内で開かれた授賞式に出席した。「気難しくて手のかかる子供だったんですけど、そんな私を、喜びを分かち合いながら仕事ができるように育ててくれた両親に感謝します」と、父親の石橋凌さん、母親の原田美枝子さんに感謝していた。
映画「きみの鳥はうたえる」で、2人の男性を翻弄(ほんろう)する女性・佐知子を演じた石橋さんは、「この人をどうやったら、嫌な女ではなく魅力的な女性を演じられるか、撮影前に悩んだんですけど、男性を染谷将太さん、柄本佑さんが演じるのだから、私は心配せず、2人の芝居についていけばと思って、撮影に挑みました。この賞をとれたのは2人のお陰だと思っています」と感謝の言葉を述べた。
「日本映画批評家大賞」は、故・水野晴郎さんを発起人として1991年にスタートした映画評論家が選ぶ映画賞。
◇主な受賞者は以下の通り(敬称略)。
作品賞:「焼肉ドラゴン」▽監督賞:白石和彌「孤狼の血」▽主演男優賞:柄本佑「素敵なダイナマイトスキャンダル」▽主演女優賞:石橋静河「きみの鳥はうたえる」▽助演男優賞:寛一郎「菊とギロチン」▽助演女優賞:友近「嘘八百」▽新人男優賞(南俊子賞):佐野勇斗「ちはやふる-結び-」、濱津隆之「カメラを止めるな!」▽新人女優賞(小森和子賞):南沙良「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」、 平手友梨奈「響-HIBIKI-」▽アニメーション作品賞:「若おかみは小学生!」