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俳優の綾野剛さんの主演映画「日本で一番悪い奴ら」(白石和彌監督、6月25日公開)の新キャストが発表され、歌舞伎俳優の中村獅童さんやピエール瀧さんらが出演することが1月29日、明らかになった。警察とヤクザがタッグを組んで犯した「日本警察史上最大の不祥事」と称される“ヤバすぎる事件”を描く作品で、獅童さんは綾野さん演じる北海道警の“黒い警部”こと諸星要一の“S(スパイ)”となる暴力団幹部役で、瀧さんは暴力団組織と密接な関係を持つ先輩刑事役を務める。綾野さん、中村さんらが出演する約30秒の特報映像も公開された。
映画は、稲葉さん本人による手記「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」(講談社文庫)が原作。実際にあった警察の不祥事「稲葉事件」をテーマに、“黒い警部”と異名を残す北海道警の警部が逮捕されるまでの26年間を描く。強い正義感を持ちながら、うだつの上がらない日々を過ごしていた道警の刑事・諸星(綾野さん)は、ある日、先輩刑事・村井定夫(ピエールさん)から「裏社会に飛び込み、スパイを作れ」と助言され、言われるがままにスパイを率いつつ、規格外の“ヤバすぎる”捜査を行うが……というストーリー。
諸星に極秘情報を提供し、違法薬物密売組織の泳がせ捜査を持ちかける暴力団幹部・黒岩勝典を演じる獅童さんは、白石監督が「とんでもない映画」と話す同作について「えっ公開できるの? うれしい。ヤバいでしょ!!」と興奮気味に語り、白石監督とは映画「凶悪」以来、2度目のタッグとなる瀧さんは「また白石組に参加できて光栄です。今回も悪事を爆笑しながら楽しくやれました。すごい映画です」とコメントしている。
また、諸星の違法捜査に手を貸すS役として、映画「TOKYO TRIBE」(園子温監督)で注目されたヒップホップアーティストのYOUNG DAISさん、お笑いコンビ「デニス」の植野行雄さんも出演。中古車販売業者の盗難バイヤーでパキスタン人のアクラム・ラシード役を務める植野さんは実写映画初出演で「白石監督の『凶悪』の大ファンだったので、出演させていただけると聞いた時はテンションが上がり、自分の顔が怪しくて良かったと人生で初めて思いましたよ(笑い)」と語っている。
このほか、お笑いコンビ「TKO」の木下隆行さん、青木崇高さん、音尾琢真さん、矢吹春奈さんらが出演することも発表された。