昨年放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が、映画やテレビドラマなどで活躍した俳優やプロデューサー、作品を表彰する「第38回 エランドール賞」の特別賞を受賞し、6日東京都内で行われた授賞式に主演の能年玲奈さんが花束ゲストとして出席した。
新人賞を受賞した能年さんは、制作統括の訓覇圭さんらに花束を手渡し、「特別賞受賞おめでとうございます。あまちゃんは楽しくて、悪い人がいなくて、女の子のパワーが感じられるすごく大切な作品。そんな作品にぺーぺーの私を出していただきありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。能年さんは、「それではここから天野アキが!」と宣言し、即興で自身が演じた天野アキに扮(ふん)して、祝福した。
"天野アキ"になり切った、能年さんは「11月の海になんの躊躇(ちゅうちょ)もなく突き落としてくれてありがとう」「雪やあられが降る中、夏の衣装で撮影していただいてありがとう」「吉田監督、やさしくしてくださってありがとう。訓覇さん、とってもやさしくしてくださってありがとうございます」と感謝した。「それでは能年に戻りたいと思います」と能年さん自身に戻り、「とてもすてきな作品で幸せになりました。すてきな作品をまたお願いします。次を期待して......、本当におめでとうございます」と続編に意欲的だった。
「エランドール賞」は、日本映画テレビプロデューサー協会が主催で今回で38回目。年間を通じて、最も活躍した新人俳優に贈られる新人賞は、能年さん、橋本愛さん、福士蒼汰さん、綾野剛さん、木村文乃さん、東出昌大さんが受賞。そのほかプロデューサー賞は、映画「そして父になる」の松崎薫さん、ドラマ「半沢直樹」の伊與田英徳さん、プロデューサー奨励賞は映画「舟を編む」の孫家邦さん、菊池美世志さん、ドラマ「リーガルハイ」の成河広明さんが受賞した。また、特別賞はNHK「あまちゃん」制作チームに贈られた。表彰式には「半沢直樹」に出演していた俳優の香川照之さんらも祝福に駆けつけた。