撮影中の一酸化炭素中毒事故で中断していたアイドルユニット「でんぱ組.inc」出演の映画「白魔女学園2」の撮影が10月5日から再開されることになり、4日に東映本社屋上(東京都中央区)でメンバーが出席して会見が開かれた。相沢梨紗さんは事件について「皆さんにあのときはすごくご心配をかけてしまった。その分、楽しみにしてくださっている方のために、元気で素晴らしい映画を撮りたい」と思いを語り、「(事件の)その後も変わらず、でんぱ組.incは走り続けなきゃいけないので、一段と大きくなった私たちを見てほしい」とメッセージを送った。この日は今後の同作の撮影の無事を祈って“お祓い”も行った。
同作は、6月に宇都宮市内の洞窟内で撮影中、メンバーの相沢さん、古川未鈴さん、夢眠ねむさん、成瀬瑛美さん、藤咲彩音さんとスタッフ5人の計10人が、一酸化炭素中毒による体調不良を訴えて病院に運ばれ、撮影が中断していた。照明用の発電機が原因といい、関係者によると「通常より現場の気温が低かったこともあり、暖房のために発電機を回しすぎた」という。10人はすでに回復している。
当時の状況について、相沢さんは「みんな意識はちゃんとあった。でもその後、検査もさせていただいた」といい、唯一症状が出なかった最上もがさんは「ちょっと待機場所が違ったので、自分だけ無事だった」と状況を説明し、「(メンバーが病院に運ばれた)そのときはすごくびっくりしました。でも、退院の連絡も聞いたし、逐一報告は受けていたので、安心していました」と振り返った。
撮影再開について、相沢さんは「作品を見ていただけるかどうか分からないという不安があったんですが、今日もたくさんの方が来てくださった」と集まった報道陣に感謝し、「すごく気持ちのこもった映画になる。撮ってくださる方々の思いが詰まっている」とアピールした。映画「白魔女学園2」は、2015年6月に公開予定。