俳優の舘ひろしさんが2月28日、東京都内で行われた映画「運び屋」(クリント・イーストウッド監督、3月8日公開)の特別試写会にサプライズで登場した。舘さんが、自身の出演していない映画のPRイベントに出演したのは今回が初めて。
イベントでは、舘さんの出世作の「西部警察」や「あぶない刑事」シリーズの裏話を披露。「デビューしてからずっと芝居に自信がなかったんです。でも渡(哲也さん)から『お前には華がある。芝居なんかうまくならなくていいんだよ』って言われて、その言葉を頼りに今まで俳優としてやってこられました」と明かし、「だからずっと芝居は下手なまま。どう責任取ってくれるんだ」と笑った。
トレードマークとなっていたサングラスについては「昔はせりふを覚えてなかったんで、サングラスをして、あっちを見ながらこっちのカンペを読んでいることがありました。最近はこの年でカンペを書いている自分が恥ずかしいので、覚えるようにしてます」とちゃめっ気たっぷりに語った。
映画は、イーストウッド監督が、自身の監督作としては10年ぶりに復帰して主演を務め、87歳の老人が大量のコカインを運んでいたという報道記事を元に、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いた。麻薬捜査官役で「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーさん、イーストウッドさんの実娘のアリソン・イーストウッドさんも出演している。