サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」前監督の佐々木則夫さんが6月8日、WOWOWで放送される「UEFA EURO（ユーロ）2016　サッカー欧州選手権」特番の収録の前に会見を行った。記者から現場復帰の意欲について聞かれた佐々木さんは「全然湧かない。今まだそういう感じではない。3、4年たったらムズムズしてくると思うけど。今は全然思わない」ときっぱり。今後は「さまざまな（サッカーの）仕組みを研究して、そこから一回りも二回りも大きくなった指導者になれればいいし、もしかしたら、サッカーから足を洗っておじいちゃんになってサポーターになっている可能性もある」と話した。

　「UEFA EURO」は欧州一を決める各国代表チームによる4年に1度の大会で、今回10日～7月10日にフランスで開催される。WOWOWでは全51試合を生放送する。

　今大会で解説に初挑戦する佐々木さんは「“初陣”解説としてしっかり（大会を）チェックしたい。（自分は）タレントの名前、結構間違えやすいので、あまり言わない方がいいかなって」と苦笑。解説を引き受けた理由について、「何でもチャレンジしたいという思いがあった」と明かし、「どんな解説になるか自分も心配。多分苦情がかなり来ると思う。緊張はないけど、いかに間違わずにその人（選手）の名前を言えるかとか……」と自虐的に語って笑いを誘った。

　この日は、佐々木さんと同局のEUROアンバサダーを務めるサッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督の特別対談の公開収録が行われた。対談は、10日午後11時からWOWOWプライムで無料放送される特番「UEFA EURO 2016 サッカー欧州選手権 いよいよ開幕！オールナイト生放送　24カ国徹底紹介！ユー（ロ）の推し国を探せ！波乱と革命直前スペシャル」内で流される。