俳優のハリソン・フォードさんが10月23日、東京都内で行われた映画「ブレードランナー 2049」(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、27日公開)の会見に出席。会見には、共演のアナ・デ・アルマスさん、シルビア・フークスさん、ヴィルヌーヴ監督も出席した。
--前作を見ていない若者にメッセージを
ビルヌーブ監督:今回は、これだけ見ても分かるように意図している。若者にオリジナルを見ていただきたい。オリジナルは、美しくてパワフル。金字塔的な作品なので、ぜひとも両方を見ていただきたい。大体、再拝ものは戦争作品が多い。ブレードランナーの世界観はSF、刑事、ミステリー、エモーショナルなものがあります。
フォードさん:監督のコメントを聞いていて、この監督だからこそ続編を製作するのにふさわしいと感じました。キャラクターからアプローチし、感情的に注意深く描いている。前作を見なくても続編を楽しむことができると思いますが、前作を見ることで壮大な世界観を感じることができると思います。今回の作品だけでも満足がいく経験ができると思いますが、ちょっと変わった経験もできると思います。
--最初にフォードさんと会ったときの印象を教えてください。
フークスさん:この役の準備をするためにワークアウトが必要でした。とにかくおなかがすいて、ケータリングのときにいろいろなものを食べていました。その時にフォードさんがクールな感じでいらして。「あした、撮影シーンがあるんだけど」と言われて(食事を)飲み込めなくなり、大変な思いをしました。最初のシーンは小さな空間で行いました。すごく緊張していました。子供の頃からハン・ソロ、インディー・ジョーンズを見ていたので、彼(フォードさんを)をなるべく見ないようにしました。あるとき、フォードさんがジョークを言ってくれ、笑わせてくれました。(撮影の)合間にジョークを言ってくれる温かい人でクリエーティビティーを奨励してくれる方です。
アルマスさん:ラスベガスのアパートでの撮影だったと思うのですが、私が演じたジョイの衣装は、ミニスカートにニットでとにかく寒かった。「(フォードさんが)寒くない?」って、気遣いをしてくれました。(フォードさんに)覚えていますか?
フォードさん:全然、覚えてない(笑い)。この映画は、長い時間をかけて撮影し、シーンも複雑でした。だけど、撮影の雰囲気は和気あいあいとして、とても楽しい撮影でした。