俳優の阿部寛さんが主演を務める映画「異動辞令は音楽隊!」(内田英治監督、8月26日公開)の本編映像が8月25日、公開された。阿部さんや清野菜名さん、高杉真宙さんらが登場する警察音楽隊の演奏シーンが収められている。
映画は、「ミッドナイトスワン」などの内田監督の最新作。犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司は部下に厳しく、昭和さながら犯人逮捕のためなら法律すれすれの捜査も辞さない男。そのコンプライアンスを無視した行動があだとなり、突然上司から異動を命ぜられる。刑事部内での異動だろうと高をくくっていた成瀬だったが、異動先はまさかの“警察音楽隊”だった……というストーリー。阿部さんは、30年間現場一筋の鬼刑事・成瀬司を演じる。
今回公開されたのは、駅前の犯罪撲滅キャンペーンでの演奏シーン。広岡(渋川清彦さん)の軽快なパーカッションから始まり、成瀬がたたくドラムへと、ダイナミックなカメラワークで移動していく。音楽隊のメンバーである来島春子(清野さん)や国沢正志(板橋駿谷さん)も登場し、坂本祥太(磯村勇斗さん)ら刑事課の面々が「意外に上手いな」とこぼす一幕もある。また、北村裕司(高杉さん)のソロパートも映し出される。高杉さんの“寄りショット”は、当初はなかったというが、サックスの腕前が格段に成長していたため、急きょ追加されたという。
また、本映像で演奏されていた楽曲は「T-SQUARE」の「宝島」で、初めはバラバラだった警察音楽隊が徐々に演奏を楽しめるようになってきた過程を表現。同映画での演奏シーンは、演技の吹き替えが一切使用されていないという。
阿部さんは、ドラムも太鼓も触ったことすらないという状態からのスタートだったため、1日3時間の基礎練習を1週間以上行った後、本物のドラムがたたけるスタジオでの本格的なレッスンを始めた。大ヒット映画「セッション」の影響を受けたという。