俳優の窪田正孝さん主演で人気マンガを実写化した映画「東京喰種 トーキョーグール」(萩原健太郎監督)の主題歌をロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎さんのソロプロジェクト「illion」が担当することが6月2日、明らかになった。曲名は「BANKA」で、同日、東京都内で行われた映画のキックオフイベントで発表された。
主題歌について「作品全体から、原作の石田(スイ)先生やファンの方たちへのリスペクトがあふれていました。『やり切る、届ける』という覚悟のような思いと共に主題歌提供のお話をいただき、自分もこの映画のスタッフ、キャストの皆さんの熱量に追いつきたいと思いながら曲作りをしていきました。スクリーンの中でもがくすべての登場人物たちの未来に、わずかでも光がありますようにと願いながら。映画『東京喰種 トーキョーグール』に参加させていただき、光栄に思います」と「illion」がメッセージを寄せている。
イベントには、主演の窪田さん、萩原監督、大角正・松竹常務取締役映像本部長、同社の永江智大プロデューサーも出席した。窪田さんは「野田さんがやられている『illion』の曲は、以前、聴かせていただきました。(主題歌は)東京喰種の世界観を音楽で表してくれるはず」と期待を込めた。
「東京喰種」シリーズは、人肉を食らう怪人・喰種(グール)をテーマにした石田さんの人気マンガ。2011~14年に「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載され、14年からは新章「東京喰種トーキョーグール:re」が同誌で連載されている。コミックスは累計2300万部以上を発行しており、14年と15年にテレビアニメも放送された。イベントでは、映画が中国、豪州、英国、フランスなど23カ国で上映されることが発表され、映画の特別映像も公開された。
映画版は、喰種が人間と同じように暮らしている東京が舞台。さえない大学生の金木研(カネキ・窪田さん)は事故で移植を受け、半喰種となってしまう。自分が喰種化したことで苦悩するカネキは、以前から通い詰めていた喫茶店「あんていく」で働き始め、そこでアルバイトをしている女子高生の霧嶋董香(トーカ・清水富美加さん)と出会うが、あんていくは喰種が集まる店だった。やがて、喰種を駆逐しようとする人間側の捜査官・CCGとの厳しい戦いが始まり……というストーリー。7月29日公開。