俳優の磯村勇斗さんがナレーションを務める映画「Summer of 85」（8月20日公開）の特別映像が8月5日、公開された。映画のナレーションは今回が初挑戦という。

　映画は、英作家エイダン・チェンバーズさんによる青春小説「Dance on my Grave」を原作にしたフランス映画界の巨匠フランソワ・オゾンさんの最新作。1985年夏、北フランスの海辺の町を舞台に、16歳のアレックス（フェリックス・ルフェーヴルさん）が、運命的に出会った18歳のダヴィド（バンジャマン・ヴォワザンさん）との愛に溺れ、永遠の別れを知るまでの、生涯忘れられない“6週間の青春”が描かれる。

　今回公開となったのは、アレックスとダヴィドが過ごしたかけがえのないひと夏を、劇中曲にあわせて振り返る特別映像「磯村勇斗ナレーション入り“耳で恋する”スペシャルMV」。不慮の事故でダヴィドを失い傷つきながらも、心の中の彼の存在を確かめるように、ゆっくりと思い出を辿るアレックス。嵐の海での出会いからの恋のはじまり、2人きりで過ごした幸せな日々、愛するほどに湧き上がる“満たされない気持ち”など、美しい初恋の記憶を思い巡らす写真の数々には、アレックスが初めて経験した濃密な6週間が凝縮されている。

　磯村さんは映画について「少年たちの恋が始まっていく過程がとてもピュアで、心をつかまれました。きっと誰もが“初恋”を経験していると思う。彼らの物語が、皆さんにとっても自分の青春時代を思い出すきっかけになってほしいなと思います。見終わった後に、心が素直に、前向きになれる映画です」とコメントを寄せている。