劇場版アニメ「リズと青い鳥」の山田尚子監督が2月14日、カルッツかわさき(川崎市川崎区)で開かれた「第73回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の表彰式に出席。同作が大藤信郎賞を受賞したことについて「大藤信郎賞という歴史のある賞を『リズと青い鳥』がいただけて感無量です。『リズと青い鳥』はアニメとして少女たちの物理的な動きを丹念に描き続けて、たくさんのスタッフと『ああだ、こうだ』と言い合う、本当に興奮する現場でした」と語った。
「リズと青い鳥」は、アニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する女子高生の鎧塚みぞれ、傘木希美を中心とした物語。
◇「若おかみは小学生!」毎日映画コンクールのアニメーション映画賞受賞に高坂希太郎監督「SNSのファンに感謝」
令丈ヒロ子さんの児童文学が原作の劇場版アニメ「若おかみは小学生!」がアニメーション映画賞を受賞。同作がアニメーション映画賞を受賞したことについて高坂希太郎監督は「初めての体験で興奮している。SNSで応援してくださったファンの方にありがとうございましたと言いたい。スタッフとこの賞を分かち合いたい」と緊張気味に喜んだ。
「若おかみは小学生!」は、青い鳥文庫(講談社)から出版された児童文学。交通事故で両親を亡くし、祖母の温泉旅館で暮らすことになった小学6年生のおっこが、次々と来る変わった客をもてなすために奮闘する姿が描れている。
「毎日映画コンクール」は、日本で最も長い歴史を持つ映画コンクールの一つ。日本映画大賞は「万引き家族」、日本映画優秀賞は「菊とギロチン」、監督賞は「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督、女優助演賞は故・樹木希林さんが受賞した。表彰式には、男優主演賞の柄本佑さん、男優助演賞の塚本晋也さん、田中絹代賞の白川和子さんらが出席した。柄本さんの妻で、女優主演賞の安藤サクラさんはドラマ撮影のため欠席した。