お笑いコンビ「銀シャリ」が12月4日、東京都内で開催された漫才コンテスト「M-1グランプリ2016」(ABC、テレビ朝日系)に優勝し、12代目チャンピオンに輝いた。昨年の「M-1」では決勝に進出したものの結果は2位だっただけに、ツッコミ担当の橋本直さんは「昨年の2位が悔しかったので頑張ってきた。M-1で優勝したいなと芸人始めたんで、夢のよう。まさか優勝できるとは思わなかった」と喜びをかみしめた。
今後の活動については、橋本さんが「どうなっても漫才が基盤なので、永遠にやると思う。誰にも邪魔されない聖域なので」と漫才へのプライドをのぞかせると、ボケ担当の鰻和弘さんも「チャンピオンという称号も得たので、いろんな漫才に挑戦できると思います」と意気込んだ。
また、鰻さんは「実家が貧乏で、(優勝が決まって)一生食える! と思いました。一生食えるんですよ(M-1チャンピオンの)称号があれば」と素直な心境を告白。橋本さんは、「『M-1』(のチャンピオンを)取るって夢物語だったけど、去年の2位で実感が出て。(優勝するなら)今年や、という感覚でやっていた」と並々ならぬ思いで今大会に臨んでいたと明かした。
優勝を機に東京進出するコンビも多いが、橋本さんは「いつかは行きたいなと思っていた」と明かし、「関西に恩返しするためにも優勝して全国区にならないと思っていたので、そういう意味では興味ある」と意欲を見せた。
優勝賞金1000万円の使い道について聞かれると、ボケ担当の相方・鰻和弘さんは、昨年、結婚相手の親と自身の親を連れてのハワイへの新婚旅行の費用を借金でまかなったことを明かし、「その返済に充てたい」と回答。橋本さんは「僕は(賞金を)ちらつかせて結婚したいですね。彼女もいないんで、婚活代にしたい」と冗談めかして語った。
同コンテストは、01年からスタートし、「中川家」や「フットボールアワー」、「ブラックマヨネーズ」、「チュートリアル」らがグランプリを受賞するなど人気タレントを輩出した。10年にいったん終了したが、昨年5年ぶりに復活し、敗者復活戦から勝ち上がった「トレンディエンジェル」が11代目王者の称号を勝ち取っていた。