俳優の宮世琉弥さんが、映画「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」(スティーヴン・キジャック監督、12月3日公開)の予告映像のナレーションを務めたことが11月11日、分かった。予告映像も公開された。
「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」は、伝説のバンド「ザ・スミス」の名曲で彩る珠玉の青春音楽映画。宮世さんは映画予告ナレーション初挑戦といい、収録について「難しかったです。普段のお芝居は声だけではないので、声だけだと感情の入れ方が難しかったです。本当にいい経験をさせていただきました」と語り、出来栄えに点数をつけるとしたらと聞かれると「100点と言っておかないと!」と笑顔を見せた。
予告映像は、ザ・スミス解散を告げるニュースから始まる。1987年、青春時代の象徴ともいえるバンドの解散にやるせなさをにじませるクレオやディーン。そんな中、ディーンは「僕に計画がある」と静かに銃を握り、ラジオ局をジャック。要求はただ一つ。ザ・スミスの曲をかけること。ラジオ局ジャック事件を通し、未来への不安と自分を探し町へ飛び出す若者たち。そして「人生に不満があるなら、行動を起こすべきだ」「音楽だけが僕らの救いなんだ」と口々に語る1980年代の若者たち。予告は未来への不安を抱え、それぞれに行動を起こす若者たちの刹那的な瞬間を切り取り、ザ・スミスの音楽でドラマチックに盛り上げている。そしてさまよう若者たちの気持ちを宮世さんがナレーションで見事に表現している。