WOWOWで4月4日から放送されるスニーカー情報バラエティー番組「スニーカータイムズ ~Sneaker Timez~」のMCを務めるお笑いコンビ「レイザーラモン」のRGさん。2018年から始まった「スニーカーベストドレッサー賞」を2年連続で受賞し、芸能界随一の“スニーカーヘッズ”として知られる。「スニーカーはいろいろな壁を飛び越えられる」とスニーカー愛を熱弁するRGさんに、スニーカー好きになったきっかけやその魅力、番組の見どころなどを聞いた。
◇番組はスニーカー版「タモリ倶楽部」
スニーカー情報を紹介したり、RGさんが発明したスニーカーをカッコよく撮影する「キモ撮り」を募集するコーナーなどがある番組。初回は、1990年代のストリートで一大ブレークを巻き起こした「エアマックス」を特集する。
初回と第2回の収録は、トークがスニーカーにとどまらず、ストリート文化などにも広がり、予定の時間を大幅にオーバーした。RGさんは「足りなかったですね。30分って言っていたんですけど、話したいことがあり過ぎて」と撮影を振り返り、「スニーカー以外に『原宿』『APE(A BATHING APE)』『裏原』とか、広がり過ぎて。これが毎回続くのかと思うと、しんどいです。楽しいけど」と語った。
スニーカーについて「僕が思っていたのは、スニーカーはいろいろな壁を飛び越えられる物」と魅力を熱弁すると、番組は「スニーカー版の『タモリ倶楽部』みたいになれば」と意気込む。「有名スポーツ選手にもすごいスニーカー好きの人がいて、オファーを掛けやすいかもしれない。ガツガツいきたいと思います」とにやり。
ゲストで呼びたい有名人について聞くと、「ロベルト・バッジョさん、ロジャー・フェデラーさん、サム・スミスさん、ブルーノ・マーズさん、カニエ・ウェストさん、ファレル・ウィリアムスさん……。そうそうたるスニーカーレジェンドは、スニーカー番組だと言えば出てくれるんじゃないかな……。ノーギャラで」と、海外セレブの出演を切望していた。
◇スニーカー好きの原点は?
スニーカー好きとなった原点は「小学生の頃から、派手なスニーカーを履きがちな男だったんですけど、小2の時に派手なスニーカーが盗まれた事件がありまして、思えばそこから」といい、「中学高校は白いスニーカーしか駄目だったけど、その中でこだわっていました」と話す。
「92年に世界的なバスケブームでスニーカーブーム、95年にエアマックスブームが来たんですけど、地方でお金もなかったから買えなかったんですよね」と当時を振り返り、「買えなかった状況がずっと続いていた中、14年ぐらいからやっと『あるあるネタ』で食えるようになって、爆買いするようになりました」と明かす。
現在は約300足を所有しているというRGさんに、お気に入りの一足を聞くと「それは酷な話だな……」と少し考え、「買えなかった物を買えたのはうれしかったですね、92年のバルセロナ五輪の(バスケットボール)米国代表チームが履いていた復刻版を買ったときは、『青春を取り戻した』みたいな。今が青春、アオハルです。20代、30代の時よりも原宿に行って、若者のファッションを見てますもん」と語っていた。
◇流行の「キモ撮り」は「パブリックな気持ちで」
RGさん考案の「キモ撮り」は、スニーカーを中心に下からあおり、ファッション全体を見せる撮影技法。インスタグラマーから、スニーカーを格好良く見せると注目されている。
「はやらせたいという気持ちはなかったんですけど、『キモ撮り』はスニーカーを格好良く、来ている服も一緒に撮れるという、パブリックな気持ちでやらせてもらいました」という。「最初にオリエンタルラジオの藤森慎吾がまねしてくれて、指原(莉乃)さんたちもやってくれた。新しい靴を買った時は『キモ撮り』と、一種の記号のようになってくれたかな」と流行している要因を分析していた。
改めて番組の見どころについて聞くと、「スニーカーのマニアックな話ばかりしてしまう時もありますが、『マツコの知らない世界』のスニーカー版をやっているみたいな、変な世界の人の変な熱さを楽しんでほしいと思います。いい年した男が熱く何かを語るって好きじゃないですか。スニーカータイムズは『おっさんずラブ』です」とアピールしていた。
放送前にスニーカー好きのキックオフミーティングを東京と大阪で開催する。番組はWOWOWライブで毎週木曜深夜0時放送。