人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られる米俳優のマーク・ハミルさんが最新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(ライアン・ジョンソン監督、12月15日公開)のPRのため来日。12月7日に東京都内で会見を行った。昨年末に急逝し、これが遺作となったレイア姫役のキャリー・フィッシャーさんについて聞かれると、ハミルさんは「自分の中では、彼女はまだ生きている感じがしてならないんですね……」と思いを明かした。
ハミルさんは、フィッシャーさんが19歳のときに出会ったと言い、「本当に長い付き合い。彼女の存在は唯一無二で、かけがえのない人でした。もちろん皆さんにとっても、愛さずにいられない、愛してやまない存在でした。まだ生きている感じがしてならない。特に映画を見てしまうと、いまだにここにいるんじゃないかと思ってしまう」とフィッシャーさんをしのんだ。フィッシャーさんとは、劇中で兄妹を演じたように実際にも仲が良かったといい、「しょっちゅうケンカをしては仲直り、実際の兄妹さながらに付き合ってきた。彼女を今でも心から愛しています」と振り返った。
ジョンソン監督は、フィッシャーさんの最後の演技について「彼女の演技は大変美しいもので、それ自体が演じたレイア姫役に対する素晴らしいトリビュートになっている」と言い、「きっとそれぞれの形で(フィッシャーさんを失った)喪失感を感じていると思いますが、この映画を見れば、少しでもその悲しみが薄れていくんじゃないかと思います」と語った。ハミルさんも「遺作となったことで、この映画自体が感傷的なムードに覆われてしまうのは残念だと思うので、彼女がモットーにしていたように、日々を精いっぱい楽しんで生きるというメッセージを皆さんも心にとめて、この映画を楽しんでいただけるとうれしいな。彼女もうれしいと思ってくれると思う」とメッセージを送った。
会見にはハミルさん、ジョンソン監督のほか、カイロ・レン役のアダム・ドライバーさん、ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディさんも登場した。