俳優の内野聖陽さんが2月7日、東京都内で行われた、主演を務める「連続ドラマW ゴールドサンセット」の会見に、監督・脚本を担当する大森寿美男さんと登場。本作で老人役を演じることに不安を感じていた内野さんだが、出演の決め手について、「本当に老いているのではなくて、心が老いてしまっている人を撮りたいという一言で決めた記憶がある」と大森監督の言葉が大きかったと語った。
出演オファーを受けた際、55歳だった内野さんは、「原作では80歳近い老人で描かれていたので、自分にそんな老境に迫った人間の演技ができるのだろうかと不安だった」と当時の心境を明かし、「何度かメールのやりとりをしていた中、監督が『歳をとった阿久津を見たいのではなく、精神が老いてしまっている阿久津を見たい』と。それなら私にもできるかもと思い、参加させてくださいと伝えました」と出演を決めるまでの経緯を説明した。
大森監督は「書く前から内野さんを想定して脚本を書きたい一心だったので必死でした」と話すほど内野さんの出演を熱望。「原作の阿久津像に関しての意見交換もメールでしましたが、それが脚本を書くときに参考になって助かりましたし、そういうやりとりができたことがこの上ないラブレターというか、ラブコールになったのでは」と感謝の思いと共に語った。
ドラマは、白尾悠さんの同名小説(小学館)が原作。内野さん演じる謎の老人・阿久津勇をはじめ、生きづらさを抱えた人々が劇団「トーラスシアター」を通して自分自身を見つめ直していく姿を描く。2月23日から毎週日曜午後10時にWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドで放送・配信される。第1話は無料放送。