俳優の白石隼也さんが主演映画「鏡の中の笑顔たち」(喜多一郎監督)の完成披露試写会に登場。昨年12月に北海道でクランクインした撮影を振り返り、「岬のシーンは雪が1メートルくらい積もっていて、風がすごく強くて。体感温度がマイナス40度といわれました。非常に寒かったです」と苦労を語り、共演の夏菜さんは「白石くんが大事なものを渡すシーンなんですが、(手がガクガクと震えて)それを落とすぐらい。みんなで雪の中をワーッとなって探しました」とハプニングを明かした。
この日は、白石さんと夏菜さんのほか、中尾明慶さんと喜多監督も出席。喫茶店のマスターを演じた中尾さんは、口々に極寒エピソードを語る白石さんと夏菜さんに対して、「ずっと屋内にいたので、体感温度は20度くらい。すごく心地いい温度。北海道では、喫茶店とロケバスとホテルだけだったので、手がガタガタいっているのはよく分からない」と話して、2人を苦笑させた。
「鏡の中の笑顔たち」は、白石さん演じるカリスマ美容師・井上遼の挫折と成長を描いた物語。東京都内の人気サロンで働く遼は、突然、店を解雇され、故郷へと戻る。地元の美容院で働くことになり、病院での訪問美容に携わったことで、技術だけを追求する美容師から、心豊かな美容師へと変わっていく……というストーリー。白石さんは初の美容師役で、「クランクインする前に、いつも行っている美容院でハサミの持ち方や切り方を何度か教わりに行った。実際に人の髪を切るシーンがあって、失敗できないので、今までにない緊張感だった」と話していた。映画は30日公開。