俳優の竜星涼さんが、ディズニー/ピクサーの劇場版アニメ「トイ・ストーリー」シリーズの最新作「トイ・ストーリー4」(ジョシュ・クーリー監督、7月12日公開)の日本語吹き替え版で声優に初挑戦することが15日、分かった。新キャラクターでシリーズ初の手作りおもちゃ・フォーキー役を担当した竜星さんは「『トイ・ストーリー』と育ってきた世代なので信じられないですが、本当にうれしかったです」と喜びのコメントを寄せている。
竜星さん演じるフォーキーは、ウッディやバズたちの持ち主の女の子・ボニーが幼稚園の工作で作ったキャラクター。先割れスプーンやモールで作られたフォーキーは、ボニーにとって今一番のお気に入りのおもちゃだが、自分のことを“ゴミ”だと思っているという設定。「僕はおもちゃじゃない!」と逃げ出したことで、ウッディたちの新たな冒険が始まることから、物語の“カギ”となる重要なキャラクターだ。
声優に決定したときの気持ちについて、竜星さんは「本当に光栄だと思ったのですが、僕で大丈夫なのかなと思いましたし、とにかく本当にびっくりしました」と驚きを隠せない様子。これまでの作品を見直し準備を行ったといい、アフレコの感想については、「本当に難しかったです。ドラマや映画でモノローグ風のアフレコや、ヒーローものの戦闘シーンでアフレコを入れたことはあったのですが、そういったものとは別物でした。英語を聞きながら日本語を当てていくという過程に慣れるのが結構大変で、苦戦しました」と振り返った。
また、フォーキー役については、「僕みたいな新しい人間がシリーズに入っていくっていう上では、ぴったりなのかなって思いました!」と話した。ウッディ役の唐沢寿明さんは「難しい役をよくやるなあと思いました。僕が最初にやったときはこんなにできなかったから(笑い)」と大絶賛している。
竜星さんの起用理由について、ディズニーの担当者は「竜星さんは、いつもドラマや映画で見るものを引きつける存在感のある演技を見せていて、明るさやユーモアのセンスがありながらも、キャラクターの持つ未熟さやシリアスな場面での表現もできる方。彼ならみんなに愛されるフォーキーを演じてくれると思い、オーディションを受けていただきました」と説明している。