脚本家の大石静さんが9月11日、テレビ朝日本社(東京都港区)で行われた、同日夜放送のドラマ「しあわせな結婚」(木曜午後9時)の最終第9話に向けての取材会に、主演の阿部サダヲさん、ヒロインの松たか子さんと共に出席した。
前回第8話までの累計見逃し配信再生数が、今クールの連ドラトップの2100万回を突破(TVer DATA MARKETING調べ)するなど話題の今作。周囲からの反響を聞かれた大石さんは、「(直接)会って私に何か言う人は概ねひどいことは言わない(笑)。でも賛否両論だなって感じもします。否定的な意見も耳には入ってきます。でもだからといって、(制作)チームを信じた道を行く。それが揺らぐことはないです、どんな感想が聞こえてきてもそうなんだって思うだけ」と自身の信念を語った。
予想外だった視聴者からの反響を尋ねられると、刑事・黒川(杉野遥亮さん)が、ヒロイン一家の死んだ弟・五守(ごしゅ)なのではないかという考察だと語り、「びっくりしました! いろいろ考えるんだなと。(その展開も)面白かったのかなと最後、考えてました(笑)」と明かした。
ドラマは、大石さんが、昨年話題となったNHK大河ドラマ「光る君へ」後、初めて手掛ける連ドラ作品。独身主義の原田幸太郎(阿部さん)が、ミステリアスな高校美術教師の鈴木ネルラ(松さん)に惹(ひ)かれて電撃結婚するも、ネルラは元婚約者・布勢夕人(玉置玲央さん)の転落死事件の容疑者だった。ホームドラマでありながら、夫婦の愛を問う“マリッジ・サスペンス”と銘打つ。