【動画まとめ】10月9、10日公開 映画紹介&予告編 「図書館戦争 THE LAST MISSION」「マイ・インターン」「GAMBA ガンバと仲間たち」「ファンタスティック・フォー」「パトレイバー 首都決戦」DC版 「先生と迷い猫」「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」「海賊じいちゃんの贈りもの」

「図書館戦争 THE LAST MISSION」 パワーアップした戦闘と恋愛模様が描かれる

映画「図書館戦争」イントロムービー

 人気グループ「V6」の岡田准一さんが主演し、有川浩さんのベストセラー小説シリーズを実写映画化した劇場版第2作「図書館戦争 THE LAST MISSION」(佐藤信介監督)が10日に公開される。今作は2013年公開の「図書館戦争 LIBRARY WARS」の続編で、前作で描かれた岡田さんが演じる堂上篤と榮倉さんが演じる笠原郁のじれったい恋模様がさらに進化し、深い絆で結ばれた2人の関係に進展が見られる。そのほか図書隊の手塚光(福士蒼汰さん)と柴崎麻子(栗山千明さん)らいくつかのカップルの恋模様も描かれ、また前作よりさらにパワーアップした戦闘シーンなど見どころ満載だ。

 「図書館戦争」は、「フリーター、家を買う。」などで知られる有川さんの人気小説が原作。本を検閲する「メディア良化隊」と本を守る自衛組織「図書隊」の戦いが描かれており、06年に1巻目が刊行され現在までにシリーズで600万部を突破している。映画最新作は、図書隊の堂上(岡田さん)、笠原(榮倉さん)が所属する関東図書基地の図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に、この世に一冊しか現存しない「図書館法規要覧」をある展覧会の会場に運び、会場を警備するという命令が下り……という内容で、図書隊の存続を揺るがす事態が描かれる。

 今作のかぎを握るのは図書隊を解散させることでゆがんだ社会を正しくしようと一般人にプロパガンダしている手塚の兄・慧(松坂桃李さん)だ。慧は政府にも働きかけ、タスクフォース壊滅をもくろむわなを仕掛ける。慧は弟・光に図書隊の脱退を勧め、また笠原にまでアプローチするなど不穏な動きをする。そこから壮大な戦いに発展していくが、そんなミステリータッチのストーリーをベースにしつつも、一服の清涼剤のように恋愛模様が描かれ、そのバランスが絶妙だ。

 5日にTBS系で放送されたスペシャルドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」は今作と同じキャスト、スタッフで制作した。ドラマでは堂上と同期の小牧幹久(田中圭さん)と幼なじみで聴覚に障害を持つ中澤毬江(土屋太鳳さん)の関係を中心に、柴崎にアプローチしてくる博物館学芸員の朝比奈修二(中村蒼さん)ら新キャラクターも含めて人物にスポットを当てていた。映画ではそれらの関係の続きが描かれ、それぞれが最後はきれいにさやに収まったという印象。ラストには戦闘が集結した爽快感と恋愛の幸福感のどちらも味わえる極上のエンターテインメント作に仕上がっている。「図書館戦争 THE LAST MISSION」は10日からTOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほかで公開。(細田尚子/毎日新聞デジタル)

「マイ・インターン」デ・ニーロとハサウェイが共演 男性目線も配慮した愉快で心温まる作品

アン・ハサウェイ&ロバート・デニーロ出演!映画「マイ・インターン」予告編

 ベテラン俳優のロバート・デ・ニーロさんと「レ・ミゼラブル」(2012年)で熱演を見せたアン・ハサウェイさん共演の映画「マイ・インターン」が、10月10日から公開される。監督、脚本はナンシー・マイヤーズさん。「ホリデイ」(06年)や「恋するベーカリー」(09年)といった女性主導の良質コメディーを手掛けてきた彼女が、今回は女性目線ながら男性にも配慮した、愉快で心温まる作品を作り出した。

 ジュールス(ハサウェイさん)が社長を務めるファッションサイトの会社で、福祉事業として40歳以上のシニア世代を雇用することになった。採用された一人が、70歳のベン(デ・ニーロさん)。当初はベンを疎ましく思っていたジュールスだったが、彼の誠実な仕事ぶりと的確なアドバイスを、次第に頼りにするようになる。そんな中、ジュールスに、公私共に問題が持ち上がる……というストーリー。

 女性向けの、とりわけアラサー、アラフォー世代の働く女性向けの映画と思いきや、シニア世代からシルバー世代の男性も共感できる作品に仕上がっている。その後者の目線を担うのがベンだ。映画序盤に映し出される彼の見事なワードローブ。それによって、彼が引退前に何をしていたのかと興味をかきたてられる。彼の来歴はおいおい明かされていくが、ともかく、ジュールスの会社の出勤初日。Tシャツにジーンズといったカジュアルな装いの若手社員たちの中、スーツでビシっと決めたベンは完全に浮いている。持ち物も時計、電卓、万年筆と“ひと昔前のビジネスアイテム”で、しかし、ベン世代に親近感を覚える筆者としては、彼が、長年使い慣れた上品な茶色のアタッシェケースからそれらを取り出すのを見たときは、「これよこれ!」と叫びたくなった。雇われた当初は“絶滅危惧種”扱いされていたベンはその後、昔とった杵柄にものをいわせてさくさくと仕事をこなし、若手社員から慕われる存在になっていく。もちろんそれは、ベン自身の人柄のよさに負うところも大きい。もし彼が「昔の俺だったら……」としたり顔をするような男性だったら、この物語は成立しなかったし、映画は別物になっていただろう。そうではなく、出しゃばらず、ジュールスにそれとなくアドバイスし、彼女にやる気と自信を持たせていく。それによって今作は“アン・ハサウェイの映画”となり、また、デ・ニーロさんの存在(彼がとにかくチャーミング!)も引き立つ作品となった。10日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。 (りんたいこ/フリーライター)

「GAMBA ガンバと仲間たち」 「ガンバの冒険」が3DCGアニメで劇的に進化

進撃の巨人・エレン役、梶裕貴がガンバに!映画「GAMBA ガンバと仲間たち」予告編

斎藤惇夫さんの名作児童小説「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」(岩波書店)が原作の劇場版3DCGアニメ「GAMBA ガンバと仲間たち」(小川洋一総監督、河村友宏監督、小森啓裕監督)が10月10日に公開される。劇場版3CGアニメ「STAND BY ME ドラえもん」などを手掛けた映像制作会社「白組」が手がけ、ドラマ「リーガルハイ」などで知られる古沢良太さんがアニメの脚本に初挑戦することでも話題を集めている。

 原作「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」は、ドブネズミのガンバと仲間たちが強大な敵に立ち向かうため冒険を繰り広げる児童文学で、1975年にテレビアニメ化され、これまで2度の劇場版アニメやミュージカルが製作されている。今作は24年ぶりの劇場版アニメとなる。町ネズミのガンバ(声・梶裕貴さん)とマンプク(声・高木渉さん)は、都会の片隅で楽しく暮らしていた。ある日、「海は世界で一番広くて大きい」と聞いたガンバは、海を目指し旅立つ。ガンバらは港で船乗りネズミの宴に参加するが、そこへ島ネズミの忠太(声・矢島晶子さん)が助けを求めてくる。ところが、敵の白イタチが「ノロイ」(声・野村萬斎さん)だと聞くと、船乗りネズミたちは逃げ出してしまう。ガンバは自分だけでも島ネズミを助けようと決心。出航しようとしたガンバの元に、ボーボ(声・高戸靖広さん)、ガクシャ(声・池田秀一さん)らが駆けつけ……というストーリー。

 児童文学としてもアニメとしても名作の「ガンバ」だが、3DCGで描かれたガンバは、いい意味でまったく別の作品だった。キャラクターたちのビジュアルが洗練されているのはもちろん、最先端の技術で躍動する姿や美しい映像からは驚きと感動の波が押し寄せてくる。キラキラと輝く世界で生き生きしたキャラクターたちが活躍する物語にグッと引き込まれ、テンポのいい展開と冒険アクションに心が躍る。ノロイとの対決や、勇気と友情、恋心など見どころは満載で、中でもノロイの姿がなかなか怖い。ヨイショ役の大塚明夫さん、ツブリ役の野沢雅子さん、潮路役の神田沙也加さんら豪華な声優陣が顔をそろえた。倍賞千恵子さんが歌う小沢健二さんのナンバー「ぼくらが旅に出る理由」が心地よい余韻に浸らせてくれる。懐かしさも新しさも味わえ、思わず童心に返った。丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「ファンタスティック・フォー」 特殊能力を得た若者らが苦悩する姿を中心に描く

映画「ファンタスティック・フォー」日本版本予告 マーベル初のヒーロー・ユニット始動! #Fantastic Four #movie

 米マーベル・コミックの実写化最新作「ファンタスティック・フォー」(ジョシュ・トランク監督)が10月9日に公開される。同作は、特殊な能力を身につけてしまった若者4人のヒーローチームが活躍する姿を描く。2005年に「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」、07年に「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」が公開された。今作は、新たなスタッフとキャストで、チームの誕生と、世界の危機に立ち向かうストーリー。思いがけず特殊な能力を持った若者らの苦悩や成長、壮絶なバトルに目を見張る。

 発明オタクのリード・リチャーズ(マイルズ・テラーさん)と、同級生で相棒のベン・グリム(ジェイミー・ベルさん)は、物質転送装置の実験成功がバクスター財団の目にとまりスカウトされる。2人は、財団にいた科学者のスー・ストーム(ケイト・マーラさん)とジョニー・ストーム(マイケル・B・ジョーダン)らと転送装置を完成させ、異次元空間「プラネット・ゼロ」へのテレポートに挑むが、アクシデントが発生したことで不思議な能力を身に付けてしまう……というストーリー。

 リブート作は、一般的な映画よりも好みが分かれやすいが、一番の違いは物語の展開の仕方で、今作ではリードの少年時代から始まり、転送装置が開発して事故が起きてしまうまでをじっくりと描いている。さらに、能力を身に付けたあともしばらくは研究にいそしむ研究者という立ち位置が中心となっていて、ヒーロー的な活躍やアクションは抑えめ。アメコミ映画らしいポップさや派手さよりもダークな雰囲気をかもし出している。超能力を得た4人の苦悩に焦点を当てるという“クロニクル”を撮った監督らしい演出には、ヒーローものとしてのカタルシスに物足りなさも感じてしまい、賛否が分かれるところだろう。圧倒的な強さを誇る超人的な存在であっても、葛藤したり思い悩んだりする姿は印象的で、ヒーロー誕生までの青春ドラマとしても楽しめる。TOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「パトレイバー 首都決戦」DC版 追加映像でよりパトレイバーらしく

「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 ディレクターズカット」予告編

 「機動警察パトレイバー」シリーズの実写化プロジェクトの劇場版長編「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」(押井守監督)ディレクターズカット(DC)版が10月10日、公開される。5月に公開された映画に27分の映像が追加され、“パトレイバーらしさ”をより楽しむことができる。

 「機動警察パトレイバー」は、歩行式の作業機械「レイバー」が実用化された近未来を舞台に、レイバー犯罪に立ち向かう警視庁の特科車両二課中隊(特車二課)の活躍や泉野明ら隊員の日常を描いたSF作品。1988~94年にマンガ誌「週刊少年サンデー」(小学館)でゆうきまさみさんのマンガが連載されたほか、テレビアニメやOVAなどのメディアミックスも展開された。

 実写版長編「首都決戦」は、2014年4月~15年1月にイベント上映された全7章のシリーズに続くストーリーで5月に公開された。押井監督が手がけた93年公開の劇場版アニメ「機動警察パトレイバー2 the Movie(パト2)」の後日談でもあり、13年前に東京でクーデターを企てた元自衛官の柘植行人のシンパが、熱光学迷彩によって姿を消すことができる最新鋭の戦闘ヘリコプター(通称グレイゴースト)を使って東京でテロを起こす。「パト2」を彷彿(ほうふつ)とさせるシーンも登場し話題になった。

 DC版で追加されたのは、グレイゴーストのパイロット・灰原零(森カンナさん)のシーンや特車二課メンバーの日常を描いたシーンだ。押井監督は今回、公開されるDC版をまず製作したが、諸事情によって27分の映像がカットされたものが5月に公開されたという。特車二課の日常シーンは、全7章のシリーズやアニメでもファンにはおなじみということもあり、DC版はより“パトレイバーらしさ”を楽しむことができる。何を考えているのか分からない灰原は追加シーンによって、キャラクターとしての深みが増した印象だ。

 今年は押井監督の実写映画「東京無国籍少女」も公開されたが、個人的に実写だけでなく、長編アニメの新作も久しぶりに見てみたい。今作を見て、映像への細部へのこだわりなどに圧倒されながら、改めてアニメにも思いをはせた。10日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(小西鉄兵/毎日新聞デジタル)

「先生と迷い猫」 猫に萌えイッセー尾形に魅せられ人の絆にジンワリする

イッセー尾形が主演!映画「先生と迷い猫」予告編

 妻に先立たれた偏屈な元校長先生を主人公に、地域猫が結ぶ人と人の触れ合いを描いた「先生と迷い猫」(深川栄洋監督)が10月10日から公開される。木附千晶さんが書いたノンフィクション作「迷子のミーちゃん~地域猫と商店街再生のものがたり」(扶桑社)が原案。ある日、突然いなくなった猫を町の人たちと探し回る元校長先生をイッセー尾形さんが味わい深く演じている。

 森衣恭一(イッセー尾形さん)は、妻(もたいまさこさん)に先立たれて一人暮らし。趣味はカメラで、近所では偏屈で有名だ。校長先生を定年退職した今は、家でロシア文学の翻訳にいそしむ。やって来るのは、元教え子で役所勤務の小鹿(染谷将太さん)と、妻が可愛がっていた三毛猫のミイ(ドロップちゃん)だけ。でも、校長先生はミイを歓迎していなかった。ミイは、地域の人たちから名づけられ、可愛がられている地域猫だった。ある日、ミイの姿が町から消えた。恭一は妻の行きつけだった美容院の容子(岸本加世子さん)が同じ猫を探しているのを知り、協力を申し出る……というストーリー。

 人は無くしてから大事なものに気づく。校長先生もそうだった。妻の好きなパン、妻のお気に入りのカーテン……亡くなった妻がそこかしこに存在する一軒家で一人暮らしをしている姿を見ていると、先生がどんなに寂しいかがよく分かる。先生が、猫のミイを歓迎しないのもムリはない。ミイほど、妻の不在を強く感じさせる存在はないからだ。外ではふんぞり返って歩いている先生も、イッセー尾形さんが演じることでなんだか可愛らしい。だからこそ、この世渡りべたの変人を応援したくなる。校長先生は、猫のミイをカメラに収めるほど接触するようになったが、ミイは姿をくらましてしまう。このこつ然と消えた感じが、映画の肝だとも思える。観客は、地域の人たちとつながっていく校長先生を温かく見守りながら、一緒に猫探しに加わった気分にさせられるだろう。えさやりの問題、処分される猫たち、さまざまな問題もあぶり出される。自由奔放に動き回るミイを演じる女優猫のドロップちゃんは、1匹でこの役を演じ切ったという。ふてぶてしさや可愛らしさ、気ままな寝姿を披露し、「猫たるものはこうでなくちゃ」と大いに猫好きを楽しませてくれる。「神様のカルテ」(2011年)など、命をテーマにした映画を描くことに長けている深川監督らしい作品となった。新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで10日から公開。(文・キョーコ/フリーライター)

「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」 見習い魔女たちの新たな物語

映画「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」予告編

 オリジナル短編アニメ「リトルウィッチアカデミア」の続編「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」(吉成曜監督)が10月9日に公開される。「リトルウィッチアカデミア」は、文化庁の若手アニメーター育成プロジェクト「アニメミライ2013」の一つとして製作され好評を博した。2013年に米国のクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で資金を募ると、1カ月で目標金額の4倍となる62万5518ドル(約7400万円)を集め新作の製作が決まったという。前作に引き続き「キルラキル」などの「TRIGGER」がアニメ制作を手がけ、新キャラクターも登場し、見習い魔女たちの新たな物語が展開する。

 幼い頃に見た魔女・シャイニィシャリオ(声・日髙のり子さん)のショーに魅了されたアッコ(声・潘めぐみさん)は、欧州の伝統ある魔女育成の名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学。しかし、ホウキにうまく乗れないだけでなく、授業でも騒動ばかり起こしていたが、その罰として、友人で世話役のロッテ(声・折笠富美子さん)やスーシィ(声・村瀬迪与さん)と、魔女狩りの歴史を再現するパレードに参加させられることになる。パレードを成功させないと落第となるが、アッコはどうせやるならハッピーなものにしたいと街全体を巻き込んだパレードを思い付き……というストーリー。

 温かみのある絵柄と親しみやすいキャラクター、そして軽やかに動き回る姿が日本だけでなく、世界でも注目を集めた作品の続編ということで、かなり期待感を持って鑑賞したが、想像以上に完成度に身震いした。さすが、クラウドファンディングサービスという“ファンの後押し”によって製作が決まっただけはあり、期待を裏切らない。今作はみんなの力で困難を乗り越えることをテーマに、主人公らが奮闘するのだが、挫折もありつつも友人や仲間の助けを借りて立ち向かうという友情物語が繰り広げられ、シンプルながらも心に深く突き刺さる。日常の何気ない所作や表情の変化から躍動感が感じられる登場人物たちは魅力的。新たに登場したキャラクターたちが絶妙なスパイスになっている。多幸感を重視した王道のストーリーは、見終わったあと、誰もがハッピーになれる気がする。前作の短編も同時上映されるのも粋だ。TOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で2週間限定公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「海賊じいちゃんの贈りもの」 3人の孫とおじいちゃんの愛らしい英国コメディー

映画「海賊じいちゃんの贈りもの」予告編

 スコットランド出身のベテラン俳優ビリー・コノリーさんと、「ゴーン・ガール」(2014年)で驚きの演技を見せたロザムンド・パイクさんが出演する英国コメディー映画「海賊じいちゃんの贈りもの」(アンディ・ハミルトン、ガイ・ジェンキン監督)が10月10日から公開される。小品ながら上品で愉快で愛らしい作品だ。子役3人の愛嬌(あいきょう)のある演技を見ているだけで心が和む。

 祖父ゴーディ(コノリーさん)の75歳の誕生日を祝うために、父(デビッド・テナントさん)と母(パイクさん)に連れられ、スコットランドのハイランドにあるゴーディの自宅を訪れた長女ロッティ(エミリア・ジョーンズさん)、長男ミッキー(ボビー・スモールブリッジ君)、次女ジェス(ハリエット・ターンブルちゃん)の3人の子供たち。彼らは、両親や成金のおじ(ベン・ミラーさん)と精神不安定な彼の妻(アメリア・ブルモアさん)ら大人たちの険悪な空気を気にしながらも、自分たちを連れ出してくれたゴーディと浜辺で楽しい時を過ごす。ところが、そんな彼らを突然の悲劇が襲い……という展開。

 子供たちの純真さと老人の達観が、迷える大人たちを導いていく。悲劇に遭遇したときの子供たちの“ある行動”にはびっくりさせられたが、ともかく、なんでも手帳に書き留めていくメモ魔の9歳のロッティ、おじいちゃんがバイキング(海賊)の子孫と知り、冒険心を燃え立たせる6歳のミッキー、そして、石が“友達”で、気に入らないことがあると息を止めて抗議する4歳のジェスの3人の子供たちが実にユニークで愛らしい。大人たちを翻弄(ほんろう)しながら、しかし、やることなすこと言うことすべてが核心をついている。そんな彼らに、説教めいたことを言うわけでもなく、あくまで常識の範囲で人生の楽しみ方を指南するおじいちゃん。演じるコノリーさんがハマり役で、「互いに批判し合うのは無駄。最後はどうでもよくなる」という言葉が、見ている私たちの心にも安らぎを与える。舞台となるハイランド地方の美しさも特筆すべき点で、海があり、緑豊かなその風景は癒やし効果抜群。深呼吸せずにいられなかった。10日から角川シネマ新宿(東京都新宿区)ほか全国で順次公開。(りんたいこ/フリーライター)

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