【動画まとめ】2月28日公開 映画紹介&予告編 「FURIKO-振り子-」「くちびるに歌を」「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」「幕が上がる」「サムライフ」

「FURIKO-振り子-」 鉄拳の名作パラパラマンガが実写化 夫婦の絆描く感動作

映画「FURIKO-振り子-」予告編 鉄拳のパラパラマンガが実写映画に
 お笑い芸人の鉄拳さんが描いたパラパラマンガ「振り子」を実写映画化した「FURIKO-振り子-」(竹永典弘監督)が、2月28日に公開される。歌舞伎俳優の中村獅童さんと、女優の小西真奈美さんが演じる夫婦の絆を描いたストーリーで、原作も思わず涙がにじむが、映画も期待を裏切らない感動作に仕上がっている。 「FURIKO-振り子-」は、1976年のとある商店街が舞台。ひょんなことから出会った大介(獅童さん)とサキ(小西さん)は、商店街の人々に見守られ、夢だったバイク屋を経営しながら、生まれた娘と3人で暮らしていたが、ある日バイク屋が倒産し、サキが倒れて寝たきりの状態になってしまう……という展開。大介を自分の子ども同然に気遣う八百屋の橋本役で武田鉄矢さん、サキの父親役で板尾創路さん、サキと大介の娘役で「SKE48」の松井珠理奈さんも出演している。 世界的ロックバンド「Muse」の公式PVに採用されるなど注目を集めた原作は、時計の振り子の動きとともに、約4分間に夫婦の半生を凝縮して描いているが、映画では、新婚時に買った振り子時計が、夫婦の象徴として登場。昭和から平成に移り変わる史実を加え、原作とは一味違った展開を迎えるオリジナルストーリーとなっている。もちろん原作のシーン、2人の夫婦生活の中にある一つ一つのエピソードが丁寧に描かれており、とりわけ小西さん演じるサキが家族へ見せる惜しみない愛情が、ひしひしと伝わってきて感動的だ。2月28日から全国で公開。(黒澤恵/毎日新聞デジタル)

「くちびるに歌を」 新垣結衣が初の教師役 美しい自然を舞台に描く成長物語

新垣結衣がピアノ演奏シーン初披露 映画「くちびるに歌を」予告編
 女優の新垣結衣さんが教師役に初挑戦した主演映画「くちびるに歌を」(三木孝浩監督)が28日に公開される。アンジェラ・アキさんの楽曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」を基にした中田永一さんの小説「くちびるに歌を」(小学館)が原作。東京から長崎・五島列島の中学校にやってきた臨時教員が合唱部の顧問となり、次第に生徒らと心を通わせていく姿を描いている。初めて教師役を演じる新垣さんの体当たりの演技やオール長崎ロケの大自然を舞台にした風景も見どころだ。 長崎県の五島列島にある中五島中学校へ、音楽の臨時教員として東京から柏木ユリ(新垣さん)が赴任してきた。ピアニストとして活躍していたという美人の柏木の話題で、生徒らはもちきりだが、柏木は冷たい態度で生徒から頼まれてもかたくなにピアノを弾こうとしない。そんな中、嫌々ながら合唱部の顧問を引き受けた柏木は、女子しかいないところに男子を入部させ、混声での全国コンクール出場も決めてしまう。ある日、課題曲である「手紙~拝啓 十五の君へ~」の練習のため、柏木は部員たちに15年後の自分へ手紙を書くように言う……というストーリー。 季節柄だろうか。春が近いこの時期に、こんなにも清涼感あふれる青春物語を見せられると、思わず涙腺が緩んでしまう。青春ものといっても単純な学園ドラマではなく、15歳の生徒らとかつて15歳だった大人によるヒューマンドラマに仕上がっており、それぞれの人間模様が丁寧に描かれている。思い返してみれば、自分が15歳だった時に15年後の自分を想像したことはほとんどなく、ましてや手紙を書いた記憶もない。映画で登場人物たちが15年後の自分に宛てて書いた手紙は、まだ年若いながらも家族や人間関係、将来への不安、そしてある種の諦念など、真摯(しんし)すぎる内容に、思わず胸が締めつけられ切なくなる。新垣さん演じるユリと生徒らが合唱コンクールに向けて共に傷つきながらも成長していく姿が美しく、心揺さぶれる。そして、子供たちだけでなく、大人だって変わることはできるはず……という希望を与えてくれる。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」コーヒーの香りに心癒やされる

映画「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」予告編 永作博美、佐々木希が出演
 女優の永作博美さんと佐々木希さんが出演する感動作「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」が2月28日から全国で公開される。能登半島の海辺にたたずむ小さな焙煎(ばいせん)珈琲店を舞台に、2人の女性が人生を再生させていく姿をつづった感動作だ。コーヒーの香りがこちらにまで漂ってきそうで、ほっとひと心地つけるすてきな作品だ。 漁に出たまま消息を絶った父の帰りを、故郷である奥能登の海辺の町で焙煎珈琲店を営みながら待つ吉田岬(永作さん)。店の向かいの休業中の民宿には、シングルマザーの山崎絵里子(佐々木さん)が、幼い娘・有紗(桜田ひよりちゃん)と息子・翔太(保田盛凱清(ほたもり・かいせい君)と暮らしていた。絵里子はしばしば家を空けがちで、有紗と翔太は寂しい思いをしていた。子供たちが岬と交わりを持つようになったことで、絵里子も少しずつ生き方を変えていく……という展開。 心に穴の開いた人間同士が、互いに癒やし、癒やされる。その仲を取り持つのが、岬が入れるコーヒーであり奥能登の波の音だ。岬を演じる永作さんが、豆を焙煎機に入れ、色を見て、一気に仕上げる。その流れるような動きが美しく、しばし見とれてしまった。こちらまで漂ってきそうな豆の香りにも鼻腔(びくう)をくすぐられるるかのようだ。女優経験もある台湾出身のチアン・ショウチョン監督が、生き方も境遇も異なる2人の女性の心を丹念に描き出した。それを後押ししたのが、ロンドンを拠点に活躍する真間段九朗さんのしっとりした映像だ。脚本家・柿木奈子さんによるさりげないせりふの数々が見る者の心の琴線に触れ、共感を誘う。子育てと仕事に追われ、心がささくれていた絵里子。演じる佐々木さんの表情が徐々に柔らかくなっていく。絵里子の心がそうであったように、見ているこちらの心も癒やされた。2月28日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)

「幕が上がる」 ももクロ主演の青春映画 ひたむきで純粋な姿に感動

ももクロ主演映画「幕が上がる」予告編公開 新曲「青春賦」も初披露
 人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」(ももクロ)の主演映画「幕が上がる」(本広克行監督)が2月28日に公開される。劇作家の平田オリザさんの青春小説が原作で、地方都市の県立富士ケ丘高等学校を舞台に、演劇部員の女子らが元学生演劇の女王だった新任教師と出会い、全国大会を目指して奮闘する姿を描いている。希望と不安が入り交じる思春期の少女たちを演じるももクロだが、メガホンをとった本広監督が「登場人物がメンバーと驚くほど似ている」と評すほどで、その熱演ぶりと役へのはまり方は必見だ。 部長として高校の演劇部をまとめることになった高橋さおり(百田夏菜子さん)は、年に一度の大会で地区予選突破を目標に掲げるも、自身はさまざまなことに悩む日々を送っていた。ある日、美術教師として吉岡(黒木華さん)が赴任してくる。さおりらは吉岡が元学生演劇の女王だったということを知り、演劇部の顧問になってほしいと頼む。やがて地区大会すら勝ち抜けたことのない弱小演劇部員たちは、吉岡に後押しされ全国大会出場を目指すことになり……というストーリー。 世代にもよるのだろうが、学生時代に理由もなくもやもやしていたことや、何かにひたむきに打ち込んでいたことなど、“青春”を思い出させてくれる。原作のよさを見事なまでに凝縮させた脚本も素晴らしく、とにかくももクロの演技には驚かされる。中でも百田さんの演技は圧巻で、まさにさおりがそこにいるかのような迫真の演技には目を見張るばかり。もちろん、ほかのメンバーたちも含め、初々しくもみずみずしい演技が物語に熱量を与えている。恋や友情といった分かりやすいものではない部分での青春が描かれており、ジワジワと心にしみてすがすがしい感動を覚える。できることなら「ももクロが主演」という先入観を持たずに映画を楽しんほしい。純粋で真っすぐな青春映画を見終わったあと、心から拍手を送りたくなるはずだ。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「サムライフ」三浦貴大主演 元高校教師と仲間が夢と信念を持って歩む姿が爽やか

映画「サムライフ」予告編 三浦貴大、松岡茉優が出演
 元高校教師が元教え子と仲間になって奔走しながら理想の学校作りを目指す実話を基に描いた「サムライフ」(森谷雄監督)が2月28日から公開される。「侍学園スクオーラ・今人」創立者の長岡秀貴さんが書いた同名の書籍が原作で、実際に学園がある長野県上田市でオールロケが行われた。主演は「永遠の0」(2014年)などに出演した三浦貴大さん。 ナガオカ(三浦さん)は高校教師になったが、理想の学校を作る夢のために5年で退職。27歳で通帳残高は725円となった。学校設立資金のためにショットバーを開店。そこへ、元教え子の4人が集まってくる。資金調達のために、自伝を自費出版することも決まり、地道な書店営業や講演会などによって、本の売れ行きも好調。いつしか5人は一致団結して夢へ向かって突き進んでいく。そんな折、ナガオカが以前から相談に乗っていた学校に通えない少女の家で問題が発生。責任を感じたナガオカは追い込まれ、学校作りをあきらめかけるが……という展開。三浦さんのほか松岡茉優さん、加治将樹さん、柾木玲弥さん、山本涼介さんらが出演。 夢と信念を持って人生を歩む人間は強いが、そこに仲間がいれば一層のことだろう。学校を作るという目標に向かって元教師と元教え子が仲間となって突っ走る青春群像劇を見ていると、なおさらそんな思いにかられてくる。主人公のナガオカは、バイタリティーあふれる男。その根底には、半身不随になった過去と恩師との約束があり、また、若さも大いに原動力となっている。そんな魅力ある人物の元に集まる元教え子たちは、これまで自分の力を出せない苦さを感じていて、ナガオカの夢に乗っかることで、力を発揮していく。みんなが平等に同じ位置に立つ人間関係によって、大きな力が育まれていく姿が爽やかだ。個性も見た目もバラバラな教え子の配役が絶妙で、一つの輪が出来上がっている。このすてきな実話を映画化したのは、ドラマ「天体観測」(2002年)や「ぶどうのなみだ」(14年)など、長年数多くのテレビドラマや映画のプロデューサーとして活躍してきた森谷監督。これが長編映画デビュー作となった。映画は28日からヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区)ほかで公開。(キョーコ/フリーライター)

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