【動画まとめ】10月31日公開 映画紹介&予告編 「俺物語!!」「PAN~ネバーランド、夢のはじまり~」「映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!」「東京の日」「エール!」「わたしの名前は...」

「俺物語!!」 人気ラブコメマンガを実写化 鈴木亮平の“リアル剛田猛男”に注目

鈴木亮平が主演!映画「俺物語!!」予告編
 俳優の鈴木亮平さんが主演を務める映画「俺物語!!」(河合勇人監督)が10月31日から公開される。鈴木さん演じる巨漢で真っすぐな性格で女性に縁のない高校1年生・剛田猛男と、永野芽郁さん演じる心優しい少女・大和凜子、坂口健太郎さん演じる猛男の親友・砂川誠らの互いを思いやる心の交流などが描かれる。永野さんや坂口さんらフレッシュなキャストが繰り広げるほんわかした青春ストーリーのほか、鈴木さんの30キロ増量して役作りしたという“リアル剛田猛男”ぶりが見ものだ。 「俺物語!!」は河原和音さんが原作、アルコさんが作画を担当するラブコメマンガが原作。いかつい顔面と屈強な肉体を持つ高校生の猛男は、ある日親友の砂川と街中を歩いているときにしつこくナンパされている女子高生の大和を救う。そこで猛烈に一目ぼれしてしまった猛男は、再び砂川と一緒に大和と会うことに。だが、ふとした仕草で、大和が砂川のことを好きだと思い込んでしまった猛男は、落ち込みながらも大和のためにひと肌脱ぐことを決意。親友の砂川と大好きな大和のために、仲を取り持とうとするが……というストーリー。猛男の父親・豊役で寺脇康文さん、母親・ゆり子役で鈴木砂羽さんらも出演している。 とにかく鈴木さんの“リアル猛男”の再現度に驚かされる。当初は、原作のあの人間離れした肉体の猛男を実写化するのは無理があるのでは……と思っていたが、体つきといい、表情といい歩き方といい、どこから見ても猛男に仕上がっている。鈴木さんが体重を30キロ増量して撮影に臨んだという有名なエピソードもあるが、そういった苦労が生かされていると納得の猛男ぶりだ。ストーリーは、大和との出会いが痴漢ではなくナンパからの救出だったりと細部に若干の変更はあるものの、前半は概ね原作通り、後半はオリジナルの要素が組み込まれている。砂川の常人離れしたモテ方や学校の友達の反応など原作に忠実な設定のためか、やや演出が過剰に感じられる部分もあったが、原作ファンにはむしろ安定の世界観ですんなり入り込めるのかもしれない。31日からTOHOシネマズ新宿ほか全国で公開。(河鰭悠太郎/毎日新聞デジタル)

「PAN~ネバーランド、夢のはじまり~」 少年が魅力的 愛と夢と希望が詰まった冒険譚

松田聖子が日本語引き替え版で主題歌!映画「PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~」予告編
 あのピーターパンの起源に迫るファンタジー作「PAN~ネバーランド、夢のはじまり」(ジョー・ライト監督)が10月31日から公開される。ヒュー・ジャックマンさんが悪役“黒ひげ”を演じることでも話題になっている今作。主人公の少年ピーターを演じる新星、リーバイ・ミラーさんの澄んだ美しい瞳に魅了され、その一方で、海賊船上での大活劇にハラハラさせられる。子供たちは彼とともに冒険の旅を体験し、大人たちはひととき童心に帰り楽しめるはずだ。 赤ん坊のとき、母親(アマンダ・サイフリッドさん)に孤児院の前に置き去りにされ、以来そこで大きくなった少年ピーター(ミラーさん)。わんぱくな彼は、今日も意地汚いシスターの悪事を暴こうと、彼女の部屋に忍び込む。そこで見つけたのは、自分への愛がつづられた母の古い手紙だった。そんな中、ピーターは、突然現れた海賊船にさらわれネバーランドに連れていかれる。そのネバーランドは、邪悪な海賊、黒ひげ(ジャックマンさん)に支配されていた……という展開。 さすが“夢の国”というだけあり、ネバーランドの描写は、最初こそ、ほこりっぽい採石場が鬱々とした印象を与えるが、そこを飛び出してからは、色彩にあふれたみずみずしく美しい場所へと様変わりする。海賊船が滑空する場面は躍動感がみなぎり、自分もピーターと一緒に冒険旅行をしている気分になった。配役に目を転じれば、ジャックマンさん演じる黒ひげは、生きることに執着するあまり、腹黒いながらも破滅的な一面を持つ悪役で、どこか悲哀を感じさせるし、ルーニー・マーラさん演じるプリンセス、タイガー・リリーは勇敢でありながらチャーミング。ギャレット・ヘドランドさん演じるフックには、個人的には「スター・ウォーズ」(1977年)のハン・ソロを思い出した。しかし、何といっても今作の大立役者は、ピーター役のミラーさんだ。母を思う姿に胸をキュンとさせられ、その一方で、黒ひげを前に当初おびえていた彼が、ネバーランドの人々のために勇気をふり絞って立ち上がり、また、意を決して空中に身を投げるときのりりしさ、そして、妖精たちの輝きを受けてきらめく瞳の美しさといったらない。とにかく、子供から大人まで、男女問わず楽しめる、愛と夢、希望が詰まったすてきな作品だ。31日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。3D同時公開。 (りんたいこ/フリーライター)

「映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!」 シリーズ初の3本立て 異なる作風に注目

「映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!」予告編
 人気アニメ「プリキュア」シリーズの劇場版最新作「映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!」が10月31日に公開される。シリーズ第12弾として放送中の「Go!プリンセスプリキュア」(ABC・テレビ朝日系)の劇場版で、「パンプキン王国のたからもの」(座古明史監督)、「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」(宮本浩史監督)、「キュアフローラといたずらかがみ」(貝澤幸男監督)という初の3本立て構成。嶋村侑さんをはじめレギュラー声優陣のほか、花澤香菜さん、諏訪部順一さん、上垣ひなたさん、中尾隆聖さんらがゲスト声優として出演している。 映画は、おとぎの国のようなパンプキン王国にやってきた春野はるか(声・嶋村さん)たちは、プリンセスのパンプルル(声・花澤さん)がお城に閉じ込められていることを知り、救出に乗り出す「パンプキン王国のたからもの」、夜の闇に閉ざされた国・パンプキングダムに飛ばされてしまったプリキュアたちは光を取り戻すべく力を合わせる「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」、ミニサイズのキュアフローラがキュートなショートストーリーの「キュアフローラといたずらかがみ」という3本立てで上映。 毎年、新シリーズと新たな劇場版で楽しませてくれる「プリキュア」が新たな挑戦をするのだから驚く。初めての3本立て上映では、通常の2Dセル画調で王道の感動と冒険あふれる長編の「パンプキン王国のたからもの」、フルCGで描かれるアクションストーリーの「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」、ミニサイズのキャラがキュートに活躍するせりふなしの短編「キュアフローラといたずらかがみ」と、エピソードごとに異なる作風で楽しませてくれる。今年3月に公開された「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」ではフルメンバーではなかったため、劇場版に4人がそろうのが今作が初めてで、ファンならば見逃せない。長編では心温まる物語に胸を打たれ、短編ではサイレントなのにキャラの感情が切々と伝わっくるなど、1本1本の上映時間は短いのに、それを感じさせないドラマティックな展開が見事だ。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「東京の日」 水谷豊・伊藤蘭の娘・趣里が主演 優柔不断男と直情女の切なく温かい恋

趣里が主演!映画「東京の日」予告編
 俳優の水谷豊さんと女優の伊藤蘭さんの長女・趣里さんが主演を務める映画「東京の日」(池田千尋監督)が10月31日に公開される。今作は、メガホンをとった池田監督自身初の演劇作品「東京の空」「東京の歌」の世界観を掘り下げたラブストーリーで、東京の片隅でただ過ぎていく毎日を送る男と勢いだけで上京してきた女が出会い、2人の恋愛模様を通じ恋愛の本質について描いている。若者たちの等身大の物語だけではなく、東京・下北沢界隈で撮影された風景も重要なファクターとなっている。 とあるカレーが評判の東京のカフェでアルバイトする28歳の本田祐介(佐々木大介さん)は、不思議と自然に人の心にスッと入っていけるような青年だが、誰にも本心を見せることはない。ある日、本田はスーツケース一つで上京してきた23歳の女性・アカリ(趣里さん)と出会い、思い詰めた様子の彼女を放っておけずに自宅のアパートへと連れて帰り、そのまま一緒に暮らすようになり……というストーリー。 温厚で人当たりがよく、常に相手を気づかっているような雰囲気を持つ“分かりにくい男”本田と、芯の強さを秘めた“分かりやすい女”アカリという対照的な2人が出会うことによる化学反応がとても興味深い。本田が“草食男子”を絵に描いたような存在であるだけに、煮え切らない態度を続ける姿にはイライラさせられるが、実は優しく真摯(しんし)な対応には好感が持てる。無鉄砲でピュアすぎるアカリとのぎこちない会話には、そこはかとなく愛情にあふれている。いわゆるダメ男と真っすぐな女の恋物語だが、その実、心の変化が丁寧に描かれ、登場人物たちが一歩踏み出そうとする姿には勇気がもらえる。スナックでのカラオケシーンなど昭和の風情を感じさせる雰囲気も心地よく、説得力十分のラストにはうならされた。ユーロスペース(東京都渋谷区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「エール!」 家族思いで澄んだ歌声のヒロインに魅了される

映画「エール!」予告編
 フランスで4週連続1位のヒットを飛ばし、今年東京で開催されたフランス映画祭で観客賞を受賞した「エール!」(エリック・ラルティゴ監督)が10月31日に公開される。田舎を舞台に、聴覚障害を持つ一家のうち、唯一耳が聴こえる少女が歌の才能を認められて夢に挑もうとするヒューマン作。本国で人気を誇る歌手のルアンヌ・エメラさんが、澄んだ歌声を聴かせている。 パリから離れた田舎の村。酪農を営むベリエ一家は、熱血漢の父親(フランソワ・ダミアンさん)、陽気な母親(カリン・ビアールさん)、高校生のポーラ(ルアンヌ・エメラさん)、好奇心旺盛な弟の仲良し4人家族。ポーラ以外は全員耳が聴こえない。家族の合言葉は“家族は一つ”。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師トマソン(エリック・エルモスニーノさん)は、彼女の才能を見いだし、パリの音楽学校のオーディションを受けるよう勧めるのだが、一家の手話通訳もやっているポーラはパリ行きに思い悩んで……という展開。 映画を見ていると主人公のポーラが大好きになる。耳が聴こえない家族の耳となり、家業や通院などの手伝いをしてきたのは、彼女にとって当たり前の生活だ。しかし、誰もがこんなふうに立ち振る舞えるかといったら、そうではないだろう。彼女は高校生で、自分のやりたいことと向き合う年齢だ。夢を貫くべきなのか、家族の助けとなって暮らしていくべきなのか。板ばさみになる姿が、けなげ過ぎていとおしくなる。 こんないい娘さんに育ったのも、一家を見ていればよく分かる。働き者の父親とキュートな母親は恋人同士のように仲が良く、笑いを誘うシーンもいっぱいある。あっけらかんとした一家の様子が、映画を明るいものにしている。オープンな一家に初めてできた隠し事。それが、ポーラの夢だった。気になる男子が入部したという理由で入ったコーラス部で、小さな声から堂々と歌うまでに成長していく姿がまぶしくて爽やか。フランスで1960年代半ばに人気だったミシェル・サルドゥさんのヒット曲の数々が使用され、物語とリンクしながら、シーンを盛り上げていく。ヒロインを演じたエメラさんは、セザール賞とリュミエール賞の新人賞をダブル受賞。デビューアルバムも大ヒットし、本国で注目を集めている。新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで31日から公開。(キョーコ/フリーライター)

「わたしの名前は...」 アニエスベーの初監督作 少女とおじさんのロードムービー

映画「わたしの名前は...」予告編
 ファッションデザイナーのアニエスベーさんが本名の“アニエス・トゥルブレ”名義で初監督した「わたしの名前は…」が10月31日から公開される。家出した少女とトラック運転手のロードムービーで、「ジダン/神が愛した男」(2006年)の監督を務めた現代美術家のダグラス・ゴードンさんが運転手役で出演している。 12歳の少女(ルー・レリア・デュメールリアックさん)は、家で実父に虐待されていた。父親は仕事がなく、母親はバーで働き詰め。幼い弟や妹もいる。「いつか家を出よう」と思っていた少女は、学校行事で自然教室に行く日を利用して家出を決行。海辺に停まっていた赤いトラックに、大好きな人形とともに乗り込み、運転手のスコットランド人の男(ゴードンさん)と次第に心を通わせていく……という展開。 クエンティン・タランティーノ監督作「パルプ・フィクション」(1994年)など、数々の映画に衣装を提供してきたアニエスさん。初監督と聞いて期待が高まった人も多いのではないだろうか。衣装やインテリアのセンスがいうまでもなく抜群で、さまざまなカメラを用いて、フレームに変化をつけたりイラストを使ったりしながら、芸術的な表現で見る側を刺激してくる。虐待児童の家出というヘビーな内容なのに、映画の魔法がかかって、少女とおじさんの気ままな逃避行にワクワクさせられる。大西洋沿いの何もない田舎を行く旅路はどこまでも開放的だ。人はときに自分ではない誰かになりたくなるもので、映画はそんな気分を満たしてくれる。赤いトラックが、少女の洋服の赤と重なって、薄暗い自宅から飛び出した少女に活力を与えるかのようだ。新しい世界が開けていく……。さまざななラストを想像した先の思わぬ展開に衝撃が走る。音楽は、フランスのエレクトロポップデュオ「Air(エール)」のジャン・ブノワ・ダンケルさんが参加。米国のバンド「ソニック・ユース」が未発表音源を提供している。米国のアンダーグラウンド映画界を代表するジョナス・メカスさんがゲストカメラマンとして参加し、哲学者アントニオ・ネグリさんが登場するシーンを撮影している。渋谷アップリンク(東京都渋谷区)ほかで31日から公開。(キョーコ/フリーライター)

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