「うしおととら」　90年代の人気マンガが初のテレビアニメに

　1990年代に人気を集めた藤田和日郎（かずひろ）さんのマンガを初めてテレビアニメ化する「うしおととら」が7月3日から順次スタートする。　「うしおととら」は、90～96年に「週刊少年サンデー」（小学館）で連載された怪奇アクションで、コミックスの累計発行部数は約3000万部を誇っている。潮は真っすぐな性格の中学生で、ある日、自宅の蔵の地下室で凶悪な化け物と出会う。人々に恐れられた大妖怪を500年間も封じ込めていた“獣の槍（やり）”を引き抜いてしまった潮は食われかかるが、槍の力によって変身し、ほかの妖怪をたちまち撃破。潮に協力してしまった大妖怪はとらと名付けられ、行動を共にすることになる。潮ととらはコンビとなり、人々に災いをもたらす妖怪を退治していく。さまざまな人間や妖怪たちと交流するうち、世界の命運をかけた戦いに至る壮大なドラマが描かれる。　「遊☆戯☆王ZEXAL」などの畠中祐さんが潮、「名探偵コナン」などの小山力也さんがとらの声を担当し、小松未可子さん、安野希世乃さん、梶裕貴さん、花澤香菜さん、水樹奈々さんらが声優として出演する。「残響のテロル」などのMAPPA（マッパ）がアニメを制作する。放送はTOKYO　MX、サンテレビ、KBS京都ほか。7～12月に26話を放送し、2016年4～6月に残り13話の全39話を放送する。

「おくさまが生徒会長！」PV

「がっこうぐらし！」　女子高生のほのぼの日常とサバイバル描く

　「まんがタイムきららフォワード」（芳文社）で連載中のマンガが原作の「がっこうぐらし！」が9日深夜から順次、スタートする。シリーズ構成を原作者でゲームメーカー「ニトロプラス」の海法紀光さんが担当している。　原作マンガは作画を千葉サドルさんが担当。いつも明るい丈槍由紀（たけや・ゆき）は巡ヶ丘学院高校の3年生。学校が大好きな由紀は、学園の設備を借りて寝泊まりする「学園生活部」に所属している。由紀や恵飛須沢胡桃（えびすざわ・くるみ）、若狭悠里（わかさ・ゆうり）ら部員達は顧問の佐倉慈（さくら・めぐみ）先生のもと、共同生活をしていた。しかし、学校の外は実はある状況に陥っていた……。　一変した状況でも、学園生活部の活動は続く。元陸上部の胡桃はシャベルを愛用して仲間の安全を守り、しっかり者の悠里は限りある食料や電気を管理。可愛らしいキャラクターたちがほのぼのとした日常と、サバイバルを繰り広げる。　由紀は「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の水瀬いのりさん、胡桃は「月刊少女野崎くん」の小澤亜李さんが声を担当。「暗殺教室」や「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 THE ANIMATION」のLercheがアニメーション制作を担当する。放送はTOKYO　MX、サンテレビほか。

「ガッチャマンクラウズ　インサイト」　話題作が2年ぶり復活　花澤香菜が悪役？

　超科学を持つ宇宙人に力を与えられた陰のエージェントたちが活躍する「ガッチャマンクラウズ　インサイト」が、4日深夜スタートする。2013年に放送された「ガッチャマンクラウズ」の第2期で、個性的キャラクターも加わり、新たな物語が動き出す。　2015年の東京都立川市で起こった騒動、通称「立川事件」から1年。女子高生の一ノ瀬はじめら異星犯罪者を秘密裏に処理する「ガッチャマン」の活躍により事件が解決した後、人間の精神が実体化した「クラウズ」は、誰もが使えるものとして普及していた。それを推進しているのが菅山（すがやま）首相だったが、そうした事態をよく思わない人々もいた。そんなある日、謎の飛行物体が新潟県長岡市に墜落する……。　第二期では、立川事件の中心にいた天才少年・爾乃美家累（にのみや・るい）もガッチャマンと同じく特殊強化服「Gスーツ」姿に変身するほか、女子高生の三栖立（みすだち）つばさが新たなガッチャマンとなり、はじめとバディを組む。累とクラウズを危険視して謎の組織を立ち上げた鈴木理詰夢（りずむ）や、「科学忍者隊ガッチャマン2」の悪役と同名で、人気声優の花澤香菜さんが声を務める地球外生命体ゲルサドラといった新キャラも登場し、充実したドラマが繰り広げられそうだ。　前作に引き続き一ノ瀬はじめは「中二病でも恋がしたい！」の内田真礼さん、新キャラクターの三栖立つばさは「輪廻のラグランジェ」の石原夏織さんが声を担当。「ピンポン THE ANIMATION」や「夜のヤッターマン」のタツノコプロがアニメーション制作を担当する。放送は日本テレビほか。

「GANGSTA．」　犯罪都市が舞台のハードボイルドアクション

　「月刊コミック＠バンチ」（新潮社）で連載中のコースケさんのマンガが原作の「GANGSTA．（ギャングスタ）」が7月1日深夜から順次、スタートする。犯罪都市を舞台に、便利屋を営む2人が壮絶な運命に対峙する姿を描くハードボイルドアクションだ。　舞台となるのは、マフィアの支配する犯罪都市・エルガストルム。この街で宅配から殺し、護衛や人探しまで請け負う便利屋を生業（なりわい）とするウォリック・アルカンジェロとニコラス・ブラウンは、マフィアや警察に一目置かれていた。ある日、警察から舞い込んだ新興売春グループの掃滅の依頼に反して、彼らはアレックス・ベネデットという娼婦を助けて便利屋に引き取ってしまう。　ウォリックは左目に黒い眼帯をかけ、ある特殊な能力を持っている。相棒であるニコラスは日本刀を武器として使用し、黄昏種（トワイライツ）と呼ばれる人種だ。超人的な能力を持つ黄昏種が健常者（ノーマル）に差別される街で、過去からの因縁やマフィアの抗争によって、混沌が加速していくことになる。　「テニスの王子様」などの諏訪部順一さんがウォリック、「TIGER＆BUNNY」などの津田健次郎さんがニコラスを演じるほか、声優として能登麻美子さん、悠木碧さん、石川界人さん、櫻井孝宏さんらが出演する。機動戦士ガンダムF91」の作画監督を担当した村瀬修功さんが監督を務め、「サムライチャンプルー」などのマングローブが制作する。放送はABC、TOKYO　MX、テレビ愛知ほか。

「空戦魔導士候補生の教官」　落ちこぼれ少女が最強を目指す

　諸星悠さん作、甘味みきひろさんイラストのライトノベルが原作のテレビアニメ「空戦魔導士候補生の教官」が、7月8日深夜から順次スタートする。魔物に対抗する空戦魔導士の育成機関の“落ちこぼれ”の少女たちが、最強の空戦魔導士を目指す姿が描かれる。　舞台は、魔甲蟲（まこうちゅう）と呼ばれる魔物に地上が支配され、人類が浮遊都市に追いやられた世界。魔物に対抗する空戦魔導士の育成機関・学園浮遊都市ミストガンのカナタ・エイジは、黒の剣聖（クロノス）の異名を持つエリートだが、ある事件をきっかけに前線を退いていた。カナタは、「落ちこぼれ」と言われるE601小隊の教官となり、最強の空戦魔導士を目指す少女たちを指導することになる。　E601小隊に所属するのは、いつも空回りで不器用なミソラ・ホイットテール、内気で優しすぎるレクティ・アイゼナッハ、常に上から目線でナルシストなリコ・フラメルら個性的な少女ばかり。カナタは少し変わった指導で彼女たちを指導する。　「ソードアート・オンライン」などの松岡禎丞さんがカナタ、「僕は友達が少ない」などの山本希望さんがミソラを演じるほか、声優として東山奈央さん、野水伊織さん、種田梨沙さんらが出演する。「艦隊これくしょん　－艦これ－」などのディオメディアがアニメを制作する。

「Classroom☆Crisis」　近未来の火星都市が舞台のオリジナルアニメ

　近未来の火星都市を舞台にしたオリジナルアニメ「Classroom☆Crisis（クラスルームクライシス）」の放送が、7月3日深夜から順次スタートする。監督は「ガンダムビルドファイターズ」の長崎健司さん、脚本とシリーズ構成は「冴えない彼女の育てかた」の丸戸史明さん、キャラクター原案は「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のかんざきひろさんが担当する。　人類が太陽系の惑星に進出して新たな都市を建設している近未来。火星の「第4東京都」には航空宇宙事業で名を上げた超一流企業「霧科コーポレーション」があった。この会社が運営している私立学校「霧科科学技術学園」には、異彩を放つクラスが存在する。昼は生徒として、放課後は社員として発展型試作ロケットの開発に携わる「霧科コーポレーション先行技術開発部　教育開発室」－－通称「A－TEC」だ。その室長である瀬良カイトは、A－TECの生徒たちの担任教師でもあり、熱血ロケット先生と呼ばれていた……。　このA－TECにやってくるはずの転校生が誘拐されてしまい、カイトが生徒たちとともに救出作戦に乗り出すことから物語はスタート。教師と生徒、室長とテストパイロットやエンジニアなど、それぞれ立場も違ううえに性格も異なるA－TECのメンバーによる、ロケット開発という「ものづくり」をめぐる「青春」と「勤労」の物語が展開される。　瀬良カイトは「薄桜鬼」の森久保祥太郎さんが声を担当する。「マギ　シンドバットの冒険」のLay-duceがアニメーション制作を担当。放送はMBS、TBS、CBCほか。

「GATE（ゲート）　自衛隊　彼の地にて、斯く戦えり」　異世界で自衛隊が奮闘　人気ウェブ小説がアニメに

　柳内たくみさんのウェブ小説が原作のテレビアニメ「GATE（ゲート）　自衛隊　彼の地にて、斯く戦えり」が3日深夜から順次スタートする。　東京・銀座に“門”が開かれ、中からモンスターがあふれ出した世界が舞台。陸上自衛隊は、門の向こう側の“特地”に進出し、情報収集を図る。第三偵察隊の隊長となった“オタク自衛官”の伊丹耀司（ようじ）は特地を探索中に巨大なドラゴンがエルフの集落を襲う現場に出くわし、美少女・テュカを救出。それをきっかけに異世界の住民との交流を深めていくことになる。　原作者の柳内たくみさんは元自衛官で、原作小説でも自衛隊の銃火器についての記述に詳しく、自衛隊と異世界の軍隊や圧倒的な力を持つ魔物との戦い、日本国内などでの政治的な駆け引きを交えた壮大な物語が描かれる。　「テニスの王子様」などの諏訪部順一さんが耀司、「侵略！イカ娘」などの金元寿子さんがテュカの声を担当するほか、声優として東山奈央さん、種田梨沙さん、戸松遥さん、内田真礼さんらが出演する。「ソードアート・オンライン」などのA－1　Picturesがアニメを制作する。放送はTOKYO　MX、MBS、テレビ愛知ほか。

「GOD EATER（ゴッドイーター）」“神”に立ち向かう戦士たちの物語

　巨大な怪物と戦う主人公と仲間達を描く「GOD EATER　ゴッドイーター」が、12日から順次スタートする。原作は、シリーズ300万本を出荷したバンダイナムコエンターテイメントの人気アクションゲームだ。　時は近未来。あらゆるものを捕喰（ほしょく）する「オラクル細胞」から構成される怪物たちは「アラガミ」と呼ばれた。既存の兵器はアラガミに対して一切の効果がなく、人類の滅亡は間近に迫っていた。アラガミに対抗できるのは、オラクル細胞を埋め込んだ生体兵器「神機」で、その神機を操る特殊部隊「ゴッドイーター」の戦いが始まる……というストーリーだ。　アニメの主人公は空木レンカ（うつぎ・れんか）というオリジナルキャラクターだ。全てのアラガミを倒し、自由な世界を取り戻したいと望むレンカが新人「ゴッドイーター」として極東支部に赴任するところから物語は始まる。レンカはベテランの雨宮リンドウや、ロシア支部から派遣された少女アリサ・イリーニチナ・アミエーラといった仲間たちとともに、アラガミとの戦いや巨大な陰謀に巻き込まれていく。　レンカ役の声優は、本作が初主演の木島隆一さん、リンドウ役は「タイガー＆バニー」の平田広明さん。「Fate／Zero」や「空の境界」のufotable（ユーフォーテーブル）が制作する。放送はTOKYO MX、サンテレビ、KBS京都ほか。

「実は私は」　吸血鬼や宇宙人ヒロイン続々　二人の秘密を隠せるか？

　隠し事ができない少年と、吸血鬼ヒロインらの学園生活を描いたラブコメディー「実は私は」が、7月6日深夜から順次スタートする。原作は増田英二さんが「週刊少年チャンピオン」（秋田書店）に連載中の人気マンガだ。　高校2年生の黒峰朝陽（くろみね・あさひ）は隠しごとができない性格で、ミステリアスなクラスメートの白神葉子（しらがみ・ようこ）に思いを寄せていたが、周囲には完全にばれていた。朝陽は友達にたきつけられ、葉子に告白しようと放課後の教室に踏み込んだ結果、彼女が吸血鬼であったことを知ってしまう。葉子の正体がバレたら退学になるため、二人は「秘密がバレたこと」を秘密にしようと決意するが、次々とトラブルが降りかかる……というストーリーだ。　見どころは個性豊かなキャラクターたちで、吸血鬼だけでなく、宇宙人や悪魔、狼女といった個性豊かなヒロインが次々と登場し、トラブルの火種になることだ。隠し事ができない朝陽の分かりやすい態度にもかかわらず、全く気付かない葉子。原作マンガでは、そのすれ違いっぷりが笑いを誘ったが、アニメでどう描かれているか注目だ。　朝陽役の声優は「アルドノア・ゼロ」の花江夏樹さん、葉子役は「プリパラ」の芹澤優さんが担当する。「名探偵コナン」や「弱虫ペダル」のトムス・エンタテインメントが制作する。放送はテレビ東京、テレビ北海道、テレビ愛知ほか。

「Charlotte（シャーロット）」　麻枝准が描く不完全な特殊能力者たちの物語　「AB！」の制作陣集結

　特殊能力を持つ少年少女たちの青春の日々を描く「Charlotte（シャーロット）」が、7月4日深夜スタートする。人気ゲームクリエーターの麻枝准（まえだ・じゅん）さんが原作・脚本を担当するなどアニメ「Angel　Beats（エンジェルビーツ）！」のスタッフが再集結した新作オリジナルアニメだ。　思春期の少年少女の中でごく一部の人に発症する特殊能力。星ノ海学園1年に所属する乙坂有宇（おとさか・ゆう）は、「5秒間だけ任意の対象の体を乗っ取る」という特殊な能力を悪用し、テストでカンニングをして学年トップになっていた。だが生徒会長・友利奈緒（ともり・なお）と出会い、その悪行を見抜かれると共に、特殊能力者の持つ宿命に巻き込まれていく……というストーリーだ。　有宇役の声優は「ハイキュー！！」の内山昂輝さん、奈緒役は「艦隊これくしょん」の佐倉綾音さん。「SHIROBAKO」や「花咲くいろは」のP. A. WORKSが制作を担当する。放送はTOKYO MX、チバテレ、tvkほか。

「城下町のダンデライオン」　特殊能力持つ大家族のドタバタコメディー

　特殊能力を持つ兄弟姉妹が繰り広げるドタバタファミリーコメディー「城下町のダンデライオン」の放送が7月2日深夜から順次、スタートする。原作は春日歩さんが「まんがタイムきららミラク」（芳文社）で連載中の人気4コママンガだ。 　 　ごく普通に町中で生活を営む櫻田家は、実はこの国を治める王家の一族。しかも、全員が特殊能力を持っている。そんな兄弟姉妹の中から次期国王を国民投票で選ぶため、町内には複数のカメラが設置され、生活の模様がテレビ放送されるのだった……。　主人公で三女の櫻田茜は、自分と自分が触れたモノの重力を操る能力を持つ。茜はカメラに映されるのが苦手で、カメラもなく特別扱いされない学校での授業時間を満喫している。そんな茜と、物質生成や分身能力を持つ兄弟姉妹たちが、選挙に向けて対立や協力をしあうにぎやかな日常が描かれる。　櫻田茜は「PSYCHO－PASS　サイコパス」や「ニセコイ」の花澤香菜さんが声を担当する。アニメーション制作は「いなり、こんこん、恋いろは。」や「俺、ツインテールになります。」のプロダクションアイムズが担当。放送はTBS、CBC、サンテレビほか。

「乱歩奇譚」　江戸川乱歩・没後50年でアニメに　「暗殺教室」スタッフが制作

　没後50年を迎える作家・江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズなどを現在風にアレンジしたテレビアニメ「乱歩奇譚　Game　of　Laplace」が、2日からフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」でスタートする。監督に岸誠二さん、脚本に上江洲誠さんといった「暗殺教室」「ダンガンロンパ」などを手がけたスタッフが制作する。　アニメでは、国から不登校を許可された天才高校生で探偵のアケチや助手のコバヤシが次々と起こる奇妙な事件を解決していく姿が描かれる。とある中学校で教師のバラバラ殺人事件が発生し、この学校に通う男子生徒・コバヤシが事件の容疑者とされてしまう。天才探偵のアケチは事件捜査のために学校に訪れる。異常犯罪ばかりを扱うアケチに興味を抱いたコバヤシは、友人ハシバの心配に耳を貸さず、自ら助手を志願して退屈な日常を捨て去ろうとする。　乱歩の描いた耽美（たんび）や奇怪、幻想が交錯する世界観のように、登場人物たちも一癖も二癖もある面々ばかり。エリート警視・カガミやベテラン刑事・ナカムラ、新宿プリズンに収監されている犯罪者の黒蜥蜴（とかげ）、紙袋を被った変装の達人・影男など、個性的なキャラクターたちが次々と起こる怪事件に関わってくる。　「響け！ユーフォニアム」などの櫻井孝宏さんがアケチ、「それが声優！」などの高橋李依さんがコバヤシを演じるほか、声優として山下大輝さん、小西克幸さん、子安武人さん、山口勝平さんらが出演する。「暗殺教室」「ダンガンロンパ」などのラルケがアニメを制作する。

「六花の勇者」　この中に偽者がいる！　人気ラノベ原作のファンタジー

　運命の神に選ばれた勇者たちが疑心暗鬼に陥りながらも魔神復活を阻止しようとする「六花の勇者」が4日深夜から順次、スタートする。原作は山形石雄さんの人気ライトノベル（集英社ダッシュエックス文庫）。　闇の底から「魔神」が目覚めようとするとき、運命の神は6人の勇者を選び、世界を救う力を授けるという。地上最強を自称する少年アドレットも体に紋章が浮かび上がり、その「六花の勇者」に選ばれて約束の地へと赴いた。しかし、そこに集まった勇者は7人。誰か1人が敵であることに気づいた勇者たちは互いを疑い始め、その嫌疑は真っ先にアドレットにかかるのだった……。　本作はファンタジー作品でありながらサスペンスミステリー要素も濃厚で、「謎解き」も大きな魅力の一つだ。アドレットは味方であるはずの勇者たちに追われながらも、魔神に仕える凶魔がつかわした「7人目」の策略を探り、ピンチを打開するために奮闘する。 　 　アドレットは「アカメが斬る！」や「ハイキュー！！」の斉藤壮馬さんが声を担当。「はいたい七葉」や「RAIL WARS！」のパッショーネがアニメーション制作を担当する。放送はMBS、TOKYO MX、AT－Xほか。

「ワカコ酒」　“飲んべえ”会社員の幸せな吐息　沢城みゆきの一人語りも注目

　おいしいお酒とつまみが大好きな女子会社員の“飲んべえ”ストーリーを描いた「ワカコ酒」が、7月5日からスタートする。原作は新久千映さんが「月刊コミックゼノン」（徳間書店）に連載中のマンガで、2015年1月～3月に武田梨奈さん主演でテレビドラマも放送された。　村崎ワカコは、おいしいお酒と食べ物が何よりも大好きな26歳。「酒呑みの舌」を持つ彼女にとって最高の癒やしは、仕事の後にあっちこっちと飲み歩くこと。たまたま見つけた店にもためらわずに入り、一人でお酒と肴（さかな）を楽しむ。肴とお酒がぴったりと合わさった瞬間、ワカコの口から「ぷしゅー」と幸せな吐息がこぼれ落ちる。　原作は、ほぼワカコだけで進み、数々の“絶品”のつまみが紹介される。同作の料理を紹介する「ワカコ酒レシピブック」（朝日新聞出版）も出ているほどだ。ワカコ役の人気声優・沢城みゆきさんの一人語りにも注目だ。　アニメ制作は、本作が初の元請けであるOffice DCIが担当する。主題歌は、ドラマ「ワカコ酒」にも出演し、同ドラマのエンディング曲も歌った現役高校生歌手・上野優華さんの「幸せの帰り路」。TOKYO MXとサンテレビで放送される。