【映画まとめ】7月1、2日公開 映画紹介&予告編 「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」「セトウツミ」「全員、片想い」「それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ」

「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」 二つの重要なテーマをはらんだ極上のファンタジー作

映画「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」予告編

 ティム・バートン監督がメガホンをとり、ジョニー・デップさんらが出演した大ヒットファンタジー映画「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)の続編「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」(ジェームズ・ボビン監督)が7月1日に公開された。悲しい過去に心を奪われ、帰らぬ家族を待ち続けるマッドハッター(デップさん)を救うため、時間をさかのぼるアリス(ミア・ワシコウスカさん)の冒険を描くファンタジーアドベンチャー。アリスは時間の番人タイム(サシャ・バロン・コーエンさん)と戦い、ワンダーランドに秘められた真実に迫り、大切な友だちの過去を変えることができるのか?

 美しく成長したアリスは、父の形見のワンダー号の船長として3年にわたる航海を成功させてロンドンに戻ってきた。だが、アリスを待っていたのは、父の愛した船を手放すという厳しい現実だった。途方に暮れる彼女の前に、突然、青いチョウ「アブソレム」が現れ、友だちのマッドハッターの危機を告げる。アリスはハッターを救うため、鏡を通りぬけてワンダーランドへと旅立つ。そこには、死んだはずの家族の帰りを待ち続けるハッターがいた。白の女王(アン・ハサウェイさん)らは、ハッターの家族をよみがえらせるため、アリスに過去を変えてほしいと頼む。時間の番人タイムが持つ、時を操れる「クロノスフィア」を盗んだアリスは、タイムの追跡を逃れながらワンダーランドの時間をさかのぼり、仲間たちの“子供時代”へ。それはワンダーランドの“はじまり”の真実を知る、禁断の時間の旅だった……というストーリー。

 今作には重要なテーマがおもに二つ盛り込まれている。一つは時間との向き合い方。アリスはハッターのために時間をさかのぼることで、本来なら不可逆な時間の旅を通して、今という“時間”を生きることの大切さを学ぶ。もう一つは姉妹、はては家族の絆だ。賢く美しい白の女王とその姉で暴君の赤の女王(ヘレナ・ボナム・カーターさん)の姉妹は、幼い頃のある出来事が元で確執が生まれる。なぜ赤の女王の頭があんなに大きくなったのか。そしてどうして姉妹の仲が悪いのか。その謎が解けたとき、2人は改めて姉妹の、そして家族の絆を再認識する。ハッターの失われた家族捜しの旅も相まって、家族の絆、姉妹の絆、血縁とは……を考えさせられる。もちろんそれだけでなく、鮮やか、スピーディーな展開は前作以上で極上のエンターテインメント作であることに間違いはない。1日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(細田尚子/MANTAN)

「セトウツミ」 池松&菅田W主演 ぜいたくなひとときが過ごせる会話劇

池松壮亮&菅田将暉がしゃべるだけ 映画「セトウツミ」予告編

 俳優の池松壮亮さんと菅田将暉さんがダブル主演する映画「セトウツミ」(大森立嗣監督)が7月2日から公開される。大事件が起こるわけでも、衝撃の事実が明かされるわけでもない。高校生2人が、河原の階段に腰かけ、ただしゃべる。それだけの話なのに見入ってしまう。マンガ誌「別冊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の此元和津也さんによる同名マンガが原作で、くすりと笑える原作の持ち味そのままに、「さよなら渓谷」(2013年)などの作品で知られる大森監督が映画化した。

 高校2年の瀬戸小吉(菅田さん)と内海想(池松さん)は、放課後、河原の階段に腰かけては、内海が塾に行くまでの1時間半をそこで過ごす。優等生タイプの内海と、劣等生タイプの瀬戸。性格も家庭環境もまるで異なる2人だったが、なぜかウマが合った。今日も、深刻な時に出る「神妙な面持ち」について追求し始めた2人。そんな彼らの視界に、ひとりの中年男性(鈴木卓爾さん)の姿が入り……という展開。

 瀬戸が、弾けっぷり全開でしようもない話題を繰り出せば、内海が、そこはかとない色気と気だるさを漂わせながら、的を射た言葉で切り返す。すると瀬戸が、見事な瞬発力でそれに応じる。時折生じる絶妙な“間”や、2人の背後を通り過ぎる人や車が、シニカルな笑いを助長させる。2人の出会いに始まり、気になる女の子のこと、ペットの猫のこと、徘徊(はいかい)癖のあるじいちゃんのこと……とりとめのない、しかし、「あるある」と共鳴できる話題が、おかしくも、時に胸をじんとさせる八つのエピソードの中でつづられていく。大道芸人(宇野祥平さん)や瀬戸が憧れる女の子(中条あやみさん)が絡むこともあるが、ほぼほぼ、瀬戸と内海、この2人の会話だけで映画は成り立っている。にもかかわらずスクリーンから目が離せないのは、ひとえに、池松さんと菅田さん2人の魅力と、それを引き出した大森監督の演出力あってのことだろう。

 夏から始まった物語。エピローグの、はく息の白さを見て、季節の移ろいを感じた。高校生2人のなんてことのない毎日。なんの変哲もない話題。あのころは、こんなダラダラした時間さえも楽しかったんだなあと、しばし郷愁を誘われ、優雅(?)に過ぎていく2人の時間がいとおしくなった。教訓になるようなことや高尚なメッセージが発せられるわけではないが、そこに身を置くことで心が安らぐ、ぜいたくなひとときが過ごせる会話劇だ。7月2日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。 (りんたいこ/フリーライター)

「全員、片想い」 八つの片思いを旬なキャストで映像化 甘く切ない気分に浸れる

斎藤工、広瀬アリスら豪華俳優14人が主演 映画「全員、片想い」予告編

 片思いをテーマにした八つの恋愛エピソードを描くオムニバス映画「全員、片想い」が7月2日に公開される。今作は俳優の加藤雅也さんがパーソナリティーを務めるFMヨコハマの番組「BANG!BANG!BANG!」での発信をきっかけに、小説投稿サイト「E★エブリスタ」とFMヨコハマが共同で片思いをテーマに小説を募集し、その中から選ばれた4本と映画オリジナルストーリー4本を映画化。かつて人気グループのボーカリストだった三崎透(加藤さん)が、自身のラジオ番組でリスナーから片思いエピソードを募集し、7週連続で紹介する企画を始め……という構成で各エピソードが展開していく。

 片思いエピソードは、幼なじみの2人(伊藤沙莉さん、中川大志さん)の甘酸っぱい青春を描いた「MY NICKNAME is BUTATCHI」(飯塚健監督)、さえない新入社員(桜田通さん)と仕事ができる上司(森絵梨佳さん)の微妙な距離感がもどかしい「僕のサボテン」(永田琴監督)、内気な女子高生(広瀬アリスさん)が美容師(斎藤工さん)に淡い恋心を抱く「サムシングブルー」(宅間孝行監督)、性同一性障害の韓国人留学生(知英さん)の複雑な思いを描く「片想いスパイラル」(原桂之介監督)、彼氏がいるとうそを繰り返す女性(新川優愛さん)が誠実な青年(志尊淳さん)に恋してしまう「嘘つきの恋」(藤井道人監督)、夏の間だけ一緒に暮らすことになった従兄(千葉雄大さん)と暮らすことになったヒロイン(清水富美加さん)の心境がだんだん変化していく様を映す「あさはんのゆげ」(山岸聖太監督)、介護施設で働く男女(橋本マナミさん、横浜流星さん)の恋愛をつづった「イブの贈り物」(伊藤秀裕監督)という七つが紹介される。そして、特集が終わったとき三崎がある決意をし……という「ラジオパーソナリティー」(伊藤秀裕監督)も含めた8エピソードで構成。

 「片思い」という言葉の響きには、甘さと切なさが同居したような、なんともいえないもどかしさを感じてしまう。今作は、そんな片思いにフィーチャーした恋愛エピソードをまとめたアンソロジー的な恋愛映画で、さまざまな年齢、立場などの視点で物語が描かれており、誰しもがどこか共感できるような内容だ。各エピソードの見せ方も色合いが異なり、「サムシングブルー」や「イブの贈り物」のように、意外な展開と演出に驚かされたりもする。ひとつひとつの物語の長さも適度でテンポがよく、ドキドキしたりキュンとしたり、切なくなったり、面白かったりと、心に潤いをたっぷりと与えてくれる。その中でも加藤さん演じる三崎のエピソードが、一番胸に突き刺さった。2日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

「それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ」波瑠と中川家がゲスト声優

波瑠、中川家がゲスト声優 映画「それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ」予告編

 アニメ「それいけ!アンパンマン」(日本テレビ系)の劇場版28作目となる「それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ」(川越淳監督)が7月2日に公開される。映画は、原作者のやなせたかしさんが残した楽曲「勇気のルンダ」がモチーフで、サビのフレーズから名前をとったルンダとナンダが新キャラクターとして登場。おもちゃの星からやってきたわがままなお姫様・ルンダが、大切な「おもちゃスティック」を落としてしまったことから巻き起こる騒動を描く。NHK連続テレビ小説「あさが来た」でブレークした女優の波瑠さんがルンダ役でアニメ声優に初挑戦しているほか、お笑いコンビ「中川家」の礼二さんがナンダ役、剛さんが海が汚れないように守る海の主のヌラ役の声を担当している。

 おもちゃの星のお姫様・ルンダ(声・波瑠さん)は、“みんなが自分のために何かをしてくれることが当たり前”と思っている、わがままな性格。いつも一緒にいる体が大きくて優しいロボット・ナンダ(声・礼二さん)になんでも任せて甘えてばかりいた。ある日、ナンダとルンダは、いろいろなものをおもちゃに変えることができる「おもちゃスティック」をアンパンマンワールドに落としてしまう。スティックを探しに行く2人だったが、雷に打たれて離れ離れに。ナンダはアンパンマン(声・戸田恵子さん)らと探し回るが、そこにスティックを狙ってばいきんまん(声・中尾隆聖さん)が現れ……というストーリー。

 アンパンマンの劇場版シリーズも、はや28作目となるが、練り込まれたストーリーにハラハラドキドキ感も満載で、大人でも心の底から楽しめる。テレビ版が日常を舞台にしたエピソードなのに対し、劇場版は別の星のお姫様やロボットが登場するなど、よりファンタジー要素が濃く、一味違ったテイストに仕上がっている。特に今作ではアンパンマンの必殺技、アンパンチのエフェクトに力が入っていて、パワーアップした迫力でアンパンチを繰り出すカッコよさには思わずしびれてしまう。さらに立体的でダイナミックなシーンも多く、ビジュアル面にも注目したい。誰かのために頑張る勇気を持とうというメッセージが込められたストーリーは、子どもだけでなく大人もドキッとさせられた。2日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

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