映画まとめ11月1、2、3日公開 映画紹介&予告編 「スマホを落としただけなのに」「走れ!T校バスケット部」「ビブリア古書堂の事件手帖」「ヴェノム」

「スマホを落としただけなのに」北川景子が恋人・田中圭のスマホ紛失から恐怖のふちへ

北川景子が主演 映画「スマホを落としただけなのに」予告編が公開 主題歌にポルカドットスティングレイの新曲
 女優の北川景子さん主演の映画「スマホを落としただけなのに」(中田秀夫監督)が11月2日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開。原作は、2017年「このミステリーがすごい!」大賞の“隠し玉”作品(=ベストセラーの可能性がある作品)になった志駕晃さんの同名小説。恋人がスマホを落としたことをきっかけに、ヒロインが覚えのないメールの送信やSNSのなりすましなどに遭遇し、そこから思いもよらない大事件に巻き込まれていく。 派遣社員の稲葉麻美(北川さん)が、恋人の富田誠(田中圭さん)のスマホに電話すると、聞き覚えのない男の声が……。その後、スマホを拾ったという男から本体は戻ってきて安心するが、誠が身に覚えのないクレジットカード料金を請求されたり、麻美もSNSだけでつながっている友人からしつこく連絡が来るなど、その日を境に奇妙な出来事が続発。同じ頃、若い女性の遺体が山中で次々と発見され……。 とにかく怖い。現代人の最も身近なスマホが物語の中心にあるだけで、真に迫る恐怖と切実さを感じた。スマホは便利な半面、とてつもない個人情報が詰まっているもの。それを落とすということは、まさに自分の全てを失うのと同じような感覚に陥る。その恐怖をあらゆる角度から描き、見る側の心を揺さぶってくる。 スマホにまつわるさまざまな現象が盛り込まれ、批判するだけでなくその利便性についても知ることができてハウツー的な見方も可能。そしてラスト、麻美の運命には……本当に驚かされた。(遠藤政樹/フリーライター)

「走れ!T校バスケット部」志尊淳が挫折した元エースを好演 竹内涼真らイケメン続々

志尊淳、佐野勇斗らがバスケ部員を熱演 映画「走れ!T校バスケット部」予告編
 俳優の志尊淳さん主演の映画「走れ!T校バスケット部」(古澤健監督)が11月3日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開。連戦連敗の雑草バスケ部の奮闘を描いた松崎洋さんの同名ベストセラー小説が原作。志尊さん演じる田所陽一がバスケ部の仲間たちと共に成長していく姿を描いた青春ストーリーだ。部の仲間や先輩役でイケメンが多数出演。劇中の多くを占めるプレーシーンも見どころだ。 中学時代、バスケ部のキャプテンだった陽一(志尊さん)は強豪・白瑞(はくすい)高校に入学。1年生ながらエースとして活躍する。しかし、親友をいじめから救ったことで自分自身が標的になってしまい、バスケットボールをやめる道を選ぶ。 二度とバスケはしないと誓った陽一だが、転入先のT校(多田野高校)でバスケ部の新たな仲間たちと出会い、再び活動することを決意。弱小バスケ部でバスケの楽しさを思い出す陽一。さまざまな困難を乗り越えて迎えたウインターカップで、陽一と新生T校バスケ部は因縁の白瑞高校を対決することになる……というストーリー。 弱小T校バスケ部のキャプテン・矢嶋俊介役で佐野勇斗さん、部員の牧園浩司役で佐藤寛太さん、川久保透役で鈴木勝大さん、川崎裕太役で戸塚純貴さん、マネジャーの佐藤浩子役で早見あかりさんが出演。バスケ部顧問の小山先生役でYOUさん、陽一の父・正道役で椎名桔平さん、陽一の先輩で、大学バスケット界のスター選手として名をはせる佐藤準役で竹内涼真さんも出演している。 見どころの一つがバスケシーンだ。佐藤さん以外は全員初心者だったというが、元日本代表の半田圭史さんが指導。撮影前の特訓3カ月の成果が出たのか、劇中ではみな初心者とは思えないほどスピード感のあるボール運びを披露している。 陽一は、いじめに遭った過去を抱えながら、新しい環境で仲間と共に前を向いて歩いていく。周囲を気づかう優しい陽一に、柔らかい雰囲気の志尊さんがぴったりで、好感の持てる魅力的なキャラクターに仕上がっている。個人的には、椎名さんとの親子のシーンが実にしっくりしていて、好印象だった。(河鰭悠太郎/フリーライター)

「ビブリア古書堂の事件手帖」黒木華と野村周平が古書にまつわる秘密を解明していく香り高いミステリー

映画「ビブリア古書堂の事件手帖」東出昌大、夏帆が追加キャストに決定 “現在”と“過去”を映す特報映像も公開
 女優の黒木華さんと俳優の野村周平さんがダブル主演の映画「ビブリア古書堂の事件手帖」(三島有紀子監督)が11月1日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開される。極度の人見知りだが、ひと度本を手にすると人が変わったように饒舌(じょうぜつ)になる黒木さん演じる篠川栞子と、過去のある出来事から活字恐怖症になった野村さん演じる五浦大輔が、古書にまつわる秘密を解き明かしていくミステリー作だ。モダンとレトロがバランス良く溶け込み、心地よい余韻に浸れる。 三上延さんの人気ミステリー小説を、「繕い裁つ人」(2015年)や「幼な子われらに生まれ」(17年)で知られる三島監督が映画化した。 五浦大輔は、祖母・絹子の遺品の中にあった、夏目漱石の「それから」の本にあったサインの真偽を確かめるために、鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れる。店主の栞子は、その本を手に取るや、たちまちサインの謎と、絹子が死ぬまで守り抜いた秘密を指摘する。その一件をきっかけに、大輔は古書堂で働き始める……というストーリー。 絹子の若かりし頃を夏帆さんが演じるほか、東出昌大さん、成田凌さんらが出演する。主題歌「北鎌倉の思い出」(サザンオールスターズ)は桑田佳祐さんの書き下ろし。 「それから」に隠された、絹子と東出さん演じる作家志望の青年・田中嘉雄の関係をひもといていく50年前の昭和と、栞子と大輔を軸にした現代の二つの時代を往来しながら展開していく。 後者では、栞子が所有する太宰治の「晩年」の稀覯(きこう)本をめぐるミステリーも展開。程良いサスペンスを楽しめる。昭和パートでは、ロマン漂う香り高いラブストーリーを味わえ、古書の存在感や、山の稜線(りょうせん)を切り開いて作られた切り通しに差し込む光、そこを抜ける風と相まって、高尚な文芸作品に触れたような気持ちになった。 本のことになると我が身の危険を顧みずに暴走する栞子役の黒木さん、栞子に引かれるあまり一生懸命さが空回りしてしまう大輔役の野村さんら、出演者それぞれが役と調和していた。中でも嘉雄に扮(ふん)した東出さんの昭和男子ぶりは強く印象に残った。(りんたいこ/フリーライター)

「ヴェノム」マーベル最新作 スパイダーマンのダークな宿敵の誕生を描く

映画「ヴェノム」予告編 ダークヒーローを描くマーベル最新作
 映画「ヴェノム」(ルーベン・フライシャー監督)が11月2日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。スパイダーマンの最大の宿敵で、悪の魅力あふれるダークヒーロー「ヴェノム」の誕生を描いたマーベル最新作。凶悪な外見と卓越したユーモアセンスを持つヴェノムのキャラクターや、主役トム・ハーディさんの迫力のアクションシーンに引き込まれる。 正義感の強い敏腕記者エディ・ブロック(ハーディさん)は、人体実験で死者を出しているというライフ財団を追っていた。だが、財団トップのカールトン・ドレイク(リズ・アーメッドさん)への無謀な取材がもとで、エディは会社をクビになってしまう。 恋人とも別れ、自暴自棄になるエディは、財団の科学者ドーラ・スカース(ジェニー・スレートさん)の懇願で、真相を暴くために研究所への侵入を試みる。そこでエディは「シンビオート」と呼ばれる地球外生命体を発見し、接触してしまう。“シンビオート”はエディの体に寄生、「ヴェノム」として名乗りを上げる。そのグロテスクな体で相手を食らうヴェノム。自身をコントロールできなくなったエディは、次第にその圧倒的な力に魅了されていき……。 日本語吹き替え版では、ヴェノム役の声を歌舞伎俳優の中村獅童さん、エディ役を声優の諏訪部順一さん、エディの恋人のアン・ウェイング役をタレントの中川翔子さんが担当している。 大きく切れ込んだ白い目、耳まで裂けた口と鋭い歯、くねくねと動く長い舌。一度見たら決して忘れられない凶悪極まるビジュアルのヴェノムだが、ブラックユーモアのセンスに可愛げがあり、どこか親しみを感じてしまう。もちろんヴェノムならではのバイオレンスシーンも多数登場し、期待通り(?)のグロテスクな描写も満載だ。メインキャラが寄生されてしまうという内容から、シリアス一辺倒かと思っていたが、クスリと笑える要素も多く、鑑賞後は意外にも爽快な気分に浸れた。 ハイスピードかつアクロバティックなアクションシーンはさすがマーベル作品。特にバイクの追跡シーンは、スピード感にあふれ迫力満点だ。全体を通してダークな色調の映像も美麗で、大スクリーンで鑑賞するとその醍醐味(だいごみ)を堪能できる。(河鰭悠太郎/フリーライター)

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