映画まとめ11月30日、12月1日公開 映画紹介&予告編 「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」「くるみ割り人形と秘密の王国」「jam」

「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」有村架純演じるシングルマザーが運転士を目指して奮闘

有村架純、鉄道運転士を目指す 國村隼とのW主演映画「かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―」予告編が公開
 有村架純さん主演の「RAILWAYS」シリーズ最新作「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」(吉田康弘監督)が、11月30日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開。夫の死でシングルマザーとなったヒロインが、鹿児島に住む義父の元で暮らすことで、新たな一歩を踏み出す姿を描いたヒューマン作だ。運転士一筋で生きてきた義父を國村隼さんが演じている。熊本と鹿児島を結ぶローカル線・肥薩おれんじ鉄道が家族の物語を盛り上げる。 奥薗晶(有村さん)は、夫・修平(青木崇高さん)の死によって、夫の連れ子・駿也(歸山竜成=きやま・りゅうせい=さん)と共に夫の故郷・鹿児島にやって来る。修平と疎遠だった義父の節夫(國村さん)はローカル線の運転士。妻に先立たれて独り身だった。突然の来訪に最初は戸惑う節夫だったが、事態を受け入れ、3人の新たな生活が始まる。やがて、晶は駿也に背中を押され、夫の夢だった運転士を目指す……というストーリー。 節夫の妹役で筒井真理子さん、駿也の転校先の先生役で桜庭ななみさん、鉄道職員役で木下ほうかさん、先輩運転士役で板尾創路さんが出演し、温かな雰囲気を作り出すことに成功している。 血のつながりのない子供を引き取り、夫の実家を頼った晶。死んだ息子の修平とわだかまりがあった節夫。両者の気持ちに丁寧に添いながら、駿也と共に家族になっていく姿を映し出す。孫に息子の姿を重ねる節夫を、國村さんが味わい深く演じた。運転士姿も堂に入っている。 シリーズの肝、電車のシーンでは、九州の西海岸の光が美しく、女性運転士を目指すヒロインという新たな切り口を存分に楽しめる。一両編成の可愛らしい電車が走る映像に心なごみ、観光列車の「おれんじ食堂」に、旅気分もそそられた。晶が節夫に運転の手ほどきを受ける場面では、乗客の命を預かる運転士という職業の緊張感がみなぎっている。晶と修平とのなれそめや、晶と桜庭さんの演じる先生の間にもドラマがあり、それぞれの生きざまに心を動かされることだろう。 島根を舞台にした「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」(2010年)、富山を舞台にした「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」(11年)に続くシリーズ3作目。「キトキト!」(07年)や「江ノ島プリズム」(13年)などを手掛けた吉田監督が、不器用ながらも家族になっていく人々を、鉄道や鹿児島県阿久根市の美しい風景の中に描き出した。 音楽は、NHK大河ドラマ「西郷どん」の富貴晴美さんが担当。主題歌は、斉藤和義さんが書き下ろした「カラー」が採用された。(キョーコ/フリーライター)

「くるみ割り人形と秘密の王国」名作童話を実写化 ファンタジックな世界観にうっとり

名作童話を実写映画化 「くるみ割り人形と秘密の王国」予告編
 バレエの演目で有名な「くるみ割り人形」をディズニーが実写化した「くるみ割り人形と秘密の王国」(ラッセ・ハルストレム監督、ジョー・ジョンストン監督)が11月30日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開。亡き母からの贈り物をきっかけに「秘密の王国」へ迷い込んだヒロインが、その旅を通じて成長していく姿を描くファンタジー作だ。 クリスマスイブ。クララ(マッケンジー・フォイさん)は亡母が用意していた贈り物を受け取った。鍵のかかった卵型の入れ物だった。母は「あなたに必要なものは全てこの中にある」との言葉を残していた。 その夜、クララは自分の名付け親・ドロッセルマイヤー(モーガン・フリーマンさん)の屋敷でのクリスマスパーティーへ家族と共に向かう。そこで、ドロッセルマイヤーからの贈り物を探していたクララは、あの入れ物の鍵を発見。同時に、不思議な世界へ入り込んでしまう……というストーリー。 くるみ割り人形そっくりの兵士フィリップ(ジェイデン・フォーラ・ナイトさん)が出てきたり、バレエダンサー(ミスティ・コープランドさん、セルゲイ・ポルーニンさん)が華麗な踊りを披露したりと、ホフマンの原作童話「くるみ割り人形とねずみの王様」同様に、幻想と現実の境界を曖昧にしながら進んでいく。 光の反射で雪と氷がきらめく「雪の国」、色とりどりの花が咲き乱れる「花の国」、キャンディーやマシュマロで装飾された「お菓子の国」など、ファンタジックな世界にうっとりさせられた。 クララの探し求めていた鍵が文字通り「鍵」となるクライマックスでは、大掛かりな仕掛けに目を見張った。クララが身に着ける衣装は、彼女の内面の変化を表現しているのも見どころだ。中でも、ビクトリア朝時代の女性の軍服をヒントに作られたというジャケットとスカートは、キュートな中にも勇ましさがあり、クララの冒険を後押ししたくなった。 「秘密の王国」の支配をもくろむ「第4の国」の統治者マザー・ジンジャーをヘレン・ミレンさんが貫禄たっぷりに演じている。一方、キーラ・ナイトレイさんが「お菓子の国」を統治する妖精シュガー・プラムを、普段より高い声でテンション高めに演じていたのは新鮮だった。 日本語吹き替え版では、クララを女優の小芝風花さん、シュガー・プラムを声優の坂本真綾さん、フィリップを小野賢章さんが担当している。(りんたいこ/フリーライター)

「jam」青柳翔、町田啓太、鈴木伸之ら劇団EXILE総出演 三者三様の男の物語

町田啓太ら「劇団EXILE」が総出演 映画「jam」予告編
 青柳翔さん、町田啓太さん、鈴木伸之さんら「劇団EXILE」が総出演する映画「jam(ジャム)」(SABU監督)が12月1日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで公開。EXILE HIROさんプロデュースの完全オリジナル作。青柳さん演じる場末のアイドル演歌歌手、町田さん演じる意識不明の彼女の回復を願う青年、鈴木さん演じる刑務所帰りで復讐(ふくしゅう)を狙う男という3人の運命が交錯していく……。 場末のアイドル演歌歌手ヒロシ(青柳さん)は、熱烈なファンに支えられ舞台では輝きながらも、いつも心に虚無感を抱えていた。ある日のコンサート終わりにファンの昌子(筒井真理子さん)に付きまとわれ、彼女の自宅に監禁されてしまう。一方、瀕死の重傷を負った大切な彼女の意識回復を望むタケル(町田さん)は、“善(よ)いこと貯金”をすれば意識が戻るのではと信じ、毎日必死に生きていた。刑務所からシャバに戻ったテツオ(鈴木さん)は、自分を刑務所送りにしたやくざに復讐(ふくしゅう)するため、事務所に単身殴り込みをかける……という展開。 ヒロシ、タケル、テツオの三者の物語はどれもテイストが異なり、三様の楽しみ方ができる。青柳さんが演じるヒロシと昌子の関係性の描き方が秀逸で、スピーディーな演出で心地良く一気にのめり込ませてくれる。せりふが一切なく、ひたすらケンカを繰り広げるテツオは、キレキレで生っぽさが痛々しいほど伝わる鈴木さんのアクションから目が離せない。いい人すぎるがゆえに逆に奇妙な気味悪さを感じさせるタケルを、町田さんが好青年ながらどこか陰を感じさせる雰囲気で絶妙に演じた。 あっと驚く展開もあり、タイトル通り、まるでジャムのように混ざり合った珠玉のエンターテインメント作だ。(遠藤政樹/フリーライター)

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