◇“最強の空手家”京極真が劇場版初登場
GWに公開されているアニメ映画で外せないのは「名探偵コナン 紺青の拳」だ。シンガポールが舞台で、劇場版としては初めて海外が舞台。コナンの宿命のライバル、怪盗キッドと劇場版初登場の空手家、京極真がキーパーソンとして大活躍する。 19世紀末、海底に沈んだとされる世界最大の宝石ブルーサファイア「紺青の拳」を巡り、コナンと怪盗キッドが、シンガポールのリゾートホテル「マリーナベイ・サンズ」近郊で起きた殺人事件や巨大な陰謀に巻き込まれていく……というストーリー。 第17弾の「絶海の探偵(プライベートアイ)」以降、6作品連続でシリーズ最高記録を更新し続けている同シリーズ。今回も、社会現象を巻き起こした「ゼロの執行人」の興行収入を上回ることができるか。いやが応でも、注目が集まる作品だ。
◇「映画クレヨンしんちゃん」、原恵一監督新作も
「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~」は、新婚旅行に行っていなかったひろしとみさえは、みさえの見つけてきた家族参加オーケーの激安新婚旅行ツアーに一家で参加した。だが、目的地・豪州に到着早々、ひろしが謎の仮面族にさらわれてしまう……。お宝のカギとなってしまったひろしを巡って、野原一家と仮面族、そして世界中のトレジャーハンターたちの三つどもえの争奪戦が勃発する……というストーリー。 女優の木南晴夏さんがトレジャーハンターのインディ・ジュンコの声を担当。そのほかお笑いタレントの小島よしおさん、ぺこさんとりゅうちぇるさん夫妻がゲスト声優として出演。シリーズ最高の興行収入約22億9000万円を記録した23作目「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 ~サボテン大襲撃~」(15年)の橋本さんが監督を務める。
「クレヨンしんちゃん」の劇場版といえば、名作「嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」を思い浮かべる人も多いだろう。「オトナ帝国の逆襲」を手がけた原恵一監督の4年ぶりの最新アニメ「バースデー・ワンダーランド」も、注目の一本だ。累計発行部数50万部以上の柏葉幸子さんの児童文学「地下室からのふしぎな旅」(講談社青い鳥文庫)が原作。 誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスと弟子のピポが現れ、幸せな色に満ちたワンダーランドに無理やり連れて行かれ、大冒険を繰り広げる……というストーリー。アカネの声は女優の松岡茉優さん、一緒に旅に出る叔母さんのチィを女優の杏さん、アカネの母ミドリ役を麻生久美子さんが声を担当している。 吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」の新作劇場版「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」(石原立也監督)も注目作。「けいおん!」などの京都アニメーションが制作。北宇治高校吹奏楽部を舞台に、新任顧問の厳しい指導の下、ユーフォニアム担当の黄前久美子ら吹奏楽部員の成長する姿が描かれている。 テレビシリーズの主役・黄前久美子たちが進級。後輩が入って、「全国大会金賞」を目指す吹奏楽部の姿が描かれる。