「ONE PIECE STAMPEDE」 オールスターお祭り映画 人気キャラが共闘 迫力のバトル
尾田栄一郎さんの人気マンガが原作のアニメ映画「劇場版 ONE PIECE STAMPEDE(スタンピード)」が8月9日、丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開される。シリーズ最新作。ルフィら麦わらの一味のほか、革命軍、王下七武海、海軍、最悪の世代……と人気キャラクターが集結。アニメの20周年を記念した「オールスターお祭り映画」だ。 「海賊の、海賊による、海賊のための世界一の祭典 海賊万博」が開催される。華やかなパビリオンが建ち並ぶ島に、麦わらの一味や最悪の世代をはじめとする世界中の海賊たちが集結。万博の目玉イベントは「海賊王(ロジャー)の遺(のこ)した宝探し」で、海賊たちがお宝争奪戦を繰り広げる。「スマイルプリキュア!」「映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!」のほか、テレビアニメ版「ONE PIECE」にも参加してきた大塚隆史さんが監督を務める。 オールスター映画ということもあって、いろいろなキャラがコラボする。あのキャラとこのキャラが……一体どうなってしまうんだ!? というシーンもあり、ワクワクする。てんこ盛りではあるが、それぞれに見せ場があるのがファンにはうれしいところだろう。 敵として登場するのは、元ロジャー海賊団の船員で「“鬼”の跡目」とも呼ばれたダグラス・バレットだ。バレットがとにかく強く、ルフィたちは共闘することになる。バトルシーンが盛りだくさんなのも魅力だ。これまでのアニメ以上に、原作のマンガに近い力強い線で描かれたハイクオリティーな映像で、大迫力のバトルを楽しめる。 昨年公開された「ドラゴンボール」シリーズの劇場版「ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー」もバトルシーンが大きな見どころだったが、「ONE PIECE STAMPEDE」もまた、大スクリーンで見る意味のある作品に仕上がった。(小西鉄兵/MANTAN).
「ライオン・キング」人気アニメを実写化 動物たちの“演技”に驚嘆 吹き替えに賀来賢人ら
ディズニーの人気アニメを実写化した映画「ライオン・キング」(ジョン・ファブロー監督)が、8月9日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。実写化とはいえ、スクリーンに映し出されるのは全てコンピューターグラフィックス(CG)。しかし、そんなことをすっかり忘れるほど、本物と見まごう動物たちの“演技”に見入ってしまった。 アフリカ・サバンナの王国プライドランド。偉大な王ムファサ(ジェームズ・アール・ジョーンズさん)に、息子・シンバ(ドナルド・グローバーさん)が誕生する。いつか王になる日を夢見て過ごすシンバだったが、王座を狙うムファサの弟スカー(キウェテル・イジョフォーさん)の企てで父を失い、王国を追放されてしまう。一人、大地をさまよい、行き倒れたシンバは、イボイノシシのプンバァ(セス・ローゲンさん)とミーアキャットのティモン(ビリー・アイクナーさん)に助けられ……。 プレミアム日本語吹き替え版では、シンバの声を俳優の賀来賢人さんが担当するほか、スカーの声を江口洋介さん、シンバの幼なじみナラの声を門山葉子さん、ムファサの声を大和田伸也さんが担当。佐藤二朗さんやお笑いコンビ「ミキ」の亜生さんらも出演している。 ここまでやられては実写の存在意義がなくなると思ってしまうと思うほどリアルだ。動物はもとよりジャングルをはじめとする景色まで、全てがCGというから恐れ入る。冒頭に現れる雑多な動物たちの表情や動きを見ながら、さぞかし調教が大変だっただろうと勘違いしたほどだ。唯一、ハイエナたちのぬめっとした表情に“アニメらしさ”を感じたが、その異様な皮膚感が、むしろ悪役としての存在感を高めていた。 ストーリーは、オリジナルのアニメ「ライオン・キング」(1994年)をほぼ踏襲している。ただ、ムファサが、王国全てがシンバのものと教えたアニメ版に対して、今作では、手に入れることより与えることが大切だと説いている。それは現在だからこそのメッセージであり、「サークル・オブ・ライフ」、つまり「命あるものが輪となりつながっている」という作品テーマを補強していると言える。 ともあれ、まずはリアルな映像を体感してほしい。アフリカのサバンナで野生動物たちを間近で見ている気分に浸れるはずだ。(りんたいこ/フリーライター)