女優の松岡茉優さんが「第27回日本映画プロフェッショナル大賞」（日プロ大賞）の主演女優賞を受賞し、4月26日に東京都内で開かれた授賞式に出席。映画「勝手にふるえてろ」（大九明子監督）での演技が評価され、主演女優賞に輝いた松岡さんは「とてもうれしいです！　私の初主演映画です。8歳のころから子役としてやってきて、23歳になっていろいろな感動をいただきました」と受賞の喜びを語った。今後は「私自身にあるものを枯渇させないように、いろいろなものを蓄えて引き出しのある女優さんになりたい」と前向きに語った。

　会場には、同作で共演した俳優の渡辺大知さんがプレゼンターとして花束を持って登場。渡辺さんは、松岡さんについて「この映画は松岡茉優じゃないと意味がないという映画。年下ですけど、尊敬しています」と祝福し、松岡さんは照れ笑いを見せていた。同作は、作品賞にも選ばれた。

　「日プロ大賞」は1992年にスタートした映画賞で、「評価が高いにもかかわらず、他の映画賞で受賞に至らなかった作品、さまざまな理由から興行面でいい結果が出せなかった作品」などにスポットを当てているのが特徴。今年で27回目で、授賞式には松岡さんのほか、「幼な子われらに生まれ」で主演男優賞を受賞した浅野忠信さん、「武曲 MUKOKU」で新進男優賞を受賞した村上虹郎さん、「彼女の人生は間違いじゃない」で新人女優賞を受賞した瀧内公美さん、特別功労賞を受賞した大林宣彦監督らが出席。また、受賞者に花束を贈るプレゼンターとして女優の満島ひかりさん、俳優の高良健吾さんらも登場した。

　◇各賞の受賞作、受賞者は以下の通り。（敬称略）

　作品賞：「勝手にふるえてろ」（大九明子監督）▽監督賞：廣木隆一（「彼女の人生は間違いじゃない」）▽主演男優賞：浅野忠信（「幼な子われらに生まれ」）▽主演女優賞：松岡茉優（「勝手にふるえてろ」）▽観客賞：河村光庸（「あゝ、荒野」）▽特別功労賞：大林宣彦（※長年の功労に対して）▽特別賞：田中信（OP PICTURES）▽新進男優賞：村上虹郎（「武曲 MUKOKU」）▽新人女優賞：瀧内公美（「彼女の人生は間違いじゃない」）▽新人監督賞：石川慶（「愚行録」）