【動画】芦田愛菜、“信じる”ことは「揺るがない自分がいること」 鋭い分析に永瀬正敏ら感心
女優の芦田愛菜さん(16)が9月3日、東京都都内で行われた主演映画「星の子」(10月9日公開)の完成報告イベントに、永瀬正敏さん、原田知世さん、大森立嗣監督さんと登場。映画のテーマの一つ“信じる”について聞かれた芦田さんが、「受け止められる揺るがない自分がいるというのが信じられること」と持論を熱弁すると、聞いていた永瀬さんは「しっかりしているでしょう。これ以上の答えはないんじゃないかな」と感心しきりだった。
「星の子」は、「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村夏子さんの同名小説が原作。今村さんの小説が映像化されるのは初で、映画「さよなら渓谷」(2013年)、「日日是好日」(2018年)などで知られる大森監督が脚本も担当した。
芦田さんは「相手を信じること」について、「自分が理想とするその人の人物像に期待していることなのかな。だから(それと違うと)人は『裏切られた』とか『期待していたのに……』とか言うけど、それはその人が裏切ったわけではなく、その人の見えなかった部分が見えただけ。見えなかった部分が見えたとき、それもその人と受け止められる、揺るがない自分がいるのが信じられることかなと思う」と冷静に分析。
そして、「揺るがない自分の軸を持つのは難しい。だからこそ人は『信じる』と口に出して、理想の人物像にすがりたいのではと思いました」と16歳とは思えない達観した意見を語った。
また、本作で芦田さんは思春期を迎えた中学3年生の主人公・ちひろを演じているが、「性格的にはちひろと似ていると感じる部分はたくさんあるわけではなかった」と話すも、「友だちに泣きながら話を聞いてもらうシーンは、親にも言えなくて一人で抱え込んでいた悩みを、心を許せる友だちにだったら学校で話せるというのが思春期の私たちのリアルな一コマだなと感じた」と共感したことを明かした。
物語は、大好きな父と母から愛情をたっぷり注がれ、育てられてきた中学3年生のちひろ(芦田さん)だが、実は両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治した「あやしい宗教」を深く信じていて、思春期を迎えたちひろは、生まれて初めて両親と暮らす自分の世界を疑い始め……というストーリー。