吉本ばななさんの「キッチン」に収録されている短編小説「ムーンライト・シャドウ」が、女優の小松菜奈さん主演で実写映画化されることになり、映画の特報映像が7月9日、公開された。また、俳優の宮沢氷魚さんが、小松菜奈さん演じる主人公の恋人・等役を務めることも発表された。映画は9月公開。

　本作は、突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、主人公・さつき（小松菜奈さん）の一人称の視点で描かれる「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。2017年の東京国際映画祭では、東南アジア初となる最優秀監督賞を受賞したマレーシア人映画監督のエドモンド・ヨウさんがメガホンをとった。

　今回公開された特報は、さつきと等の幸せな時間を収録。宮沢さんは、「最初に台本をいただいて読んだ時に、自分自身と等に近しいものがあるように感じ、物語が自分の中にスーッと浸透していく気持ち良さがありました。等の苦悩や悩みもすごく共感できましたが、等に訪れる死というものは忘れて、一つ一つのシーンや瞬間を、等として一生懸命生きるという考え方で撮影に臨みました」と撮影を振り返っている。