【動画】“ヒール役”長澤まさみが問いかける… 映画「すばらしき世界」15秒スポットでナレーション担当
俳優の役所広司さん主演の映画「すばらしき世界」(西川美和監督、2月11日公開)の15秒スポット映像「ドラマ編」「問題作編」が1月20日、公開された。本作でテレビプロデューサーを演じた長澤まさみさんがナレーションを担当し、30日からテレビCMとして放送される予定。
映画は、西川監督が、初めて実在の人物をモデルとした原案小説を基に、その舞台を約35年後の現代に置きかえて脚本・映画化に挑んだ。下町の片隅で暮らす短気ですぐカッとなる三上(役所さん)は、こわもての見た目に反して、優しくて真っすぐすぎて困っている人を放っておけない男。しかし彼は、人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯だった。一度社会のレールを外れるも何とか再生しようと悪戦苦闘する三上に、若手テレビマンの津乃田(仲野太賀さん)と吉澤(長澤さん)がすり寄り、ネタにしようともくろむが……というストーリー。
長澤さん演じる吉澤は、若手テレビマンの津乃田に刑務所の受刑者の経歴を事細かに記した台帳「身分帳」を送り、13年ぶりに出所した三上正夫という人物をテレビ番組のネタとして取材するようたきつける。乗り気ではなかった津乃田は言われるがままに三上に近づき取材を敢行。三上の密着映像を目にするなり「もう最高じゃん」と不敵な笑みを浮かべる。三上と対面するや、本音と建前を使い分け言葉巧みに三上をそそのかそうとする。
この役には長澤さんしかいないと思ったという西川監督は「(長澤さんは)年齢と共にどんどん幅が広くなっている。もちろん、画面的にナンバーワンの美しさだと思います。きれいな女優さんであればあるほど、なかなかヒール役を受け入れることに時間がかかると思うんです。でも今の長澤さんなら、これくらいの悪役は、跳ね返してやってくれるだろうなと思ってお願いしました」と語っている。