【動画】西島秀俊、愛妻失った孤独な主人公に 寡黙な女性ドライバーと愛車走らす 主演映画「ドライブ・マイ・カー」予告編
俳優の西島秀俊さんが主演する映画「ドライブ・マイ・カー」(夏公開)の予告編が5月12日、公開された。同作の初映像となる。
映画は、村上春樹さんの短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫)収録の同名小説が原作で、第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した映画「スパイの妻 劇場版」(黒沢清監督)の脚本を手がけた濱口竜介さんが監督と脚本を担当。
舞台俳優で演出家の家福悠介(西島さん)は、脚本家の妻・音(霧島れいかさん)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会ったのは、寡黙なドライバー・渡利みさき(三浦透子さん)だった。みさきは悠介の愛車を運転してくれることになったのだが、家福はみさきと過ごす中で、それまで目を背けていたことに気づかされていく……というストーリー。
今回公開されたのは、家福の愛車である真っ赤なサーブをめぐるロードムービー感漂う30秒の予告。最愛の妻・音との幸せそうに見える夫婦生活から一転。妻を失い、喪失感を抱えている家福と、ある過去をもつ専属ドライバーのみさきが海辺で車を走らせているシーンが映し出される。寡黙ながらも、「あの車が好きです。とても大事にされているのが分かるので」と、みさきは家福の心に寄り添う言葉を放ち、徐々に孤独を分かち合っていく2人の関係を予感させる。さらに、かつて音と交流があったことを匂わせる俳優の高槻(岡田将生さん)も登場。家福とみさきが愛車サーブで走るその先に何が待っているのか……。