歌手で俳優の沢田研二さんが主演を務める映画「土を喰らう十二ヵ月」が11月11日に公開されることになり、映画の予告編が9月8日、公開された。

　作家の水上勉さんによるエッセー「土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―」を原案に、「ナビィの恋」「盆唄」などの中江裕司さんが監督・脚本を手がけ映画化。共演には、松たか子さん、西田尚美さん、尾美としのりさん、檀ふみさんら豪華俳優陣が脇を固める。日本の里山の美しい四季の移り変わりと、料理研究家の土井善晴さんが手掛ける料理の数々も登場する。

　長野の山荘で暮らす作家のツトム（沢田さん）。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送っている。時折、編集者で恋人の真知子（松さん）が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるのは、楽しく格別な時間。悠々自適に暮らすツトムだが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる……というストーリー。

　予告編は、ツトムが山荘にやってきた恋人・真知子に「寒かっただろ？」と優しい笑顔を向けるシーンから始まる。