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 俳優の阿部寛さんが4月24日、東京都内で行われた映画「海よりもまだ深く」(是枝裕和監督、5月21日公開)の完成披露試写会に主要キャストとともに出席。主人公のダメ男を演じている阿部さんは「ここまでダメダメな男は初めて。でもどこか憎めなくて、可愛いなって思いながらやっていた」と明かすと「子供の頃に昼間、仕事してない親戚のおじさんや近所のおじさんをよく観察して接していたけど、憎めなくて。多かれ少なかれダメなところは僕にもあって、そういう時期もあったので共感できるし、せこいところや弱いところも好き」とも愛着を見せた。

 一方、主人公の母親を演じた樹木希林さんは「ダメ息子、ダメ息子って言われるけど、私はダメとは思わない。私の周りを見たらもっとすごいのがいる」とフォロー。さらに「私の息子は世が世なら、あんな団地の狭い風呂じゃなくてローマ風呂に入っている」と、阿部さんの代表作「テルマエ・ロマエ」を例に笑いを誘うと、「うちの息子はとてもいい。目が出ないのは世間が悪い」と“親バカ”ぶりを発揮していた。

 映画は、「そして父になる」「海街diary」の是枝監督最新作で、台風の夜に、偶然一つ屋根の下に集まった“元家族”による感動の物語。笑ってしまうほどのダメ人生を送る中年男・良多(阿部さん)は、15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家で、今は探偵事務所に勤め、周囲にも自分にも「小説のための取材」と言い訳ばかり。元妻の響子(真木よう子さん)には愛想を尽かされ、息子・真悟(吉澤太陽さん)の養育費も満足に払えないくせに、彼女に新しい恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、団地で気楽な独り暮らしを送る母の淑子(樹木さん)だけだったが、ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真悟は、台風のため翌朝まで帰れなくなる……というストーリー。

 

 劇中では台風の夜が主人公の人生の一つのターニングポイントになるが、樹木さんは「12年くらい前にがんになって、先が計算できる生き方をしなくちゃいけないって思うようになった。あれがターニングポイント」としみじみと振り返っていた。試写会には真木さんや吉澤さんも出席した。

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