BS11の報道番組「ウイークリーニュースONZE」のビジネス情報コーナー「BizBuz」では、シリーズ「エコライフへの挑戦」第2回として「トリプルゼロ?！癒やしのヤギプロジェクト」と題して、建設会社の鹿島が実施している環境に優しいプロジェクトを紹介した。

　「ヤギプロジェクト」は、鹿島が2010年から、東京・調布市の社宅にある約1000平方メートルの緑地に春、夏、秋の3回、各１カ月間ヤギを放し、除草をする実験。緑地には、セイタカアワダチソウなどの外来種が繁茂しており、ヤギの力で緑地の植生がどう変化するかをモニタリングした。

　実験の結果、セイタカアワダチソウなどの大型の多年草が激減し、シバなどの在来種の草地に変化して、日光が遮られていて生育できなかった野草類が勢いを取り戻したという。このヤギを使った除草により、「芝刈り機を使用しないことで、騒音がゼロ」「芝刈り機を使用しないことで二酸化炭素がゼロ」「ヤギが草を食べる事で植物性の廃棄物がゼロ」となり、「トリプルゼロ」が実現した。

　住民には、取り組みの説明を行い理解を得てから実施しているが、住民を対象とした「ヤギフェス」を開き、子供たちにヤギの生態を説明したり、しぼりたてのヤギ乳の試飲もできたりと、ヤギとのふれあいを通じて、さらに理解を進めようとしている。アンケートの結果、「環境によいことだから問題ない」など好評で、日常の風景の中にヤギがいることについて、「自然の豊かさを感じる」「安らぎを感じる」といった印象を受ける住民の方が多く、住民に「癒やし」を与えているようだ。同プロジェクトは２月に開かれた「低炭素杯2014」で一般審査員特別賞を受賞した。

放送時間：BS11毎週日曜日 午後6時00分～6時55分

キャスター：

元村 有希子（毎日新聞科学環境部編集委員）

黒塚 まや

コメンテーター：

山路　徹（ジャーナリスト）

BizBuzコーナー

出演：猪狩　淳一（毎日新聞デジタル）