岡田将生さん、鳴海唯さん、渡辺大知さん、佐藤浩市さん主演で、村上春樹さんが1995年の阪神・淡路大震災の後に発表した短編小説を実写化した映画「アフター・ザ・クエイク」（井上剛監督、10月3日公開）の30秒予告が公開された。

原作は、2000年に発表された短編集「神の子どもたちはみな踊る」（新潮文庫）。同著に収録されている4編をベースに一部時代設定を変更、1995年から2025年の30年にわたる物語として新たに生まれ変わった。4月にNHKで放送されたドラマ「地震のあとで」と物語を共有しつつ、4人の主人公を結ぶ新たなシーンが加わり、映画版ならではの編集で公開される。

今回公開された予告は、謎めいたシルエットと東京の地下を歩く2人組の姿から始まる。1995年の小村（岡田さん）、2011年の順子（鳴海さん）、2020年の善也（渡辺さん）、2025年の片桐（佐藤さん）、どこか不安げな表情を浮かべた各時代の主人公たち。「私ってからっぽなんだよね」と、涙を流す順子の姿からは行き場のない孤独と苦悩が垣間見える。そんな中、片桐の前に突然現れたのは巨大な“かえるくん” 。「あなたの想像力次第で、世界はどんなふうにもかえることができます」というかえるくん（声：のんさん）のせりふと共に、冷蔵庫は揺れ、マグカップは箱に姿を変え、超現実的な世界が展開されてゆく。一見、バラバラに見える４人の物語がどのようにつながっていくのか……という内容になっている。